「百年に一度」豪雨…地滑り、洪水で「一面海のよう」=広東省

2024/04/22
更新: 2024/04/22

20日から21日、集中豪雨に見舞われた広東省の多くの地域で大洪水地滑りが発生した。肇慶市、韶関市、清遠市などでは深刻な被害が出ており、一面が海のようになっている。

特に韶関市江湾鎮では大規模な地滑りが発生し、多数の家屋が土砂に埋もれた。町では通信が途絶え、住民が孤立状態に陥っている。SNSには「町に閉じ込められた家族や友人と連絡が取れない」との書き込みが相次いでいる。

中国メディア「羊城晩報」によると、20日午前9時ごろ、救援隊が江湾鎮周辺に到着したが、道路の寸断により大型救助機器が入れず、隊員は徒歩で向かったという。21日夜には江湾鎮へ通じる道路も各所で崩落し、付近6つの村が孤立状態になった。救助隊は一昼夜かけて歩いてようやく到着した。

韶関市内の浸水被害は深刻で、水位は1メートル以上に達している。一部地域では成人が立っても頭まで水に浸かるほどだという。

広東省の水利当局は21日、北江支流の連江で警戒水位を上回る34.83メートルを観測。22日1時には警戒水位を超える37.3メートルに達し、「百年に一度」レベルの洪水になると予想している。豪雨による被害は甚大で、救援活動は難航が予想されている。

(大洪水に見舞われた広東省韶関市、2024年4月20日撮影)

(大洪水に見舞われた広東省韶関市、2024年4月20日撮影)

(大洪水に見舞われた広東省韶関市、2024年4月20日撮影)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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