法案成立で警護取り上げ 民主党はトランプ氏の「殺害」を望んでいる=元ハーバード大学教授

2024/04/25
更新: 2024/04/26

米民主党議員がトランプ前大統領からシークレット・サービスの保護を取り上げる法案を提出したことは、トランプ氏の「殺害を望んでいる」ことを示していると元法学教授や議員が警告した。

民主党のベニー・トンプソン下院議は先週、重罪または州犯罪で有罪判決を受けた人に対するシークレットサービスの保護を取り上げる法案を提出した。同氏は、4つの事件で有罪が確定した場合、「元大統領」が保護を打ち切られる個人となりうると言及した。

ハーバード大学のアラン・ダーショウィッツ元法学教授は「明らかに標的のトランプ氏が殺害されてほしいということだ」と米ニュースマックスで非難。

「我々は、誰もが危険にさらされている時代に生きている。ケネディ・ジュニア氏はシークレットサービスの保護を受けるべきだが、トランプ氏もシークレットサービスの保護を受ける必要がある。彼は刑務所には行かないが、もし刑務所に行くのであれば、法律上、シークレットサービスの保護が必要なのは明らかだ」と述べた。

現在、トランプ氏が過去の不倫関係を主張するポルノ女優に支払った「口止め料」について業務記録を改ざんしたとされる裁判が行われており、有罪判決を受けた場合、最高4年の懲役刑を受ける可能性がある。トランプ氏は原告側の主張を完全否定している。

共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員も同法案を非難。「彼らは自分たちのしていることから手を引くつもりはない。彼らはトランプ大統領の死を望んでいる。残りの人生を刑務所に閉じ込め、刑務所のどこかで殺されるようにしたいのだ」と述べた。

エポックタイムズはトンプソン氏の事務所にコメントを求めたが、本記事掲載までに返答は得られなかった。

シークレット・サービスによる大統領や高官、その家族の警護は、1901年に始まった。当時の大統領ウィリアム・マッキンリー氏が暗殺されたことがきっかけだった。1968年の大統領選挙に出馬していたロバート・F・ケネディ上院議員の暗殺後、保護対象は主要政党の大統領候補に拡大された。

その息子で、無所属で米大統領選に出馬しているロバート・ケネディ・ジュニア氏も今年3月に国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス長官に保護要請を拒否されており、「政治的動機によるもの」と批判している。

大紀元日本 STAFF
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