2月12日は中国の伝統的なお祭り「元宵節」である。
旧正月後に初めて満月となるこの日は、中華圏では一家だんらんで「湯圓(もち団子)を食べることが風習となっている。
世間では「元宵節」でお祭り騒ぎだが、中国共産党(中共)により多くの無辜な人々が拘束され迫害されている。ウイグルやチベットの少数民族の人々、そして中共による迫害の下で生きる法輪功学習者とその家族は悲しみのなかにいる。中共に苦しめられている者は数え切れないほどいるが、今回は法輪功について、そして中共の真実を伝えたい。
伝統的気功修煉法、法輪功(法輪大法とも呼ばれる)は1992年に李洪志氏から伝えだされた。その後、急速に学習者を増やし、官製メディアにも紹介され、東方健康博覧会では最高賞を受賞した。老若男女、地位、富貴問わず国民的な人気を博し、その数は1998年には少なくとも7千万人はいたとされる。
法輪功により修煉の人生に目覚めた人々は、法輪大法が唱える宇宙の最高特性 「真(真実)」「善(慈悲)」「忍(寛容)」に基づいて自らを律し、過去の恨みを手放し、他人を傷つけることになる物質的利益への欲望を捨てはじめた。大法を受け入れた人々は心を入れ替え、新しい人生を送りはじめた。
しかし1999年、当時の中共党首 江沢民が突然、弾圧を開始、今なお迫害が続いている。江は、急速な学習者の増加に、嫉妬、恐怖し、独断で弾圧を決断したとされている。
25年以上にわたる迫害の中でどれだけの法輪功学習者が悲惨な拷問や臓器狩りに遭い、殺害されてきたのだろうか。
法輪功の情報を伝える「明慧ネット」によると、1999年の迫害開始から2025年1月31日まで、確認がとれるだけで少なくとも5178人の法輪功学習者が迫害され死亡したことが判明している。この他、臓器狩りに遭い、臓器を強制的に収奪され、人知れず死亡しているケースも少なくないとする。
昨年、2024年は103人の法輪功学習者が死亡し、542人が違法に判決を受けた。このほか2828人が拉致され、2864人が嫌がらせを受けた。
今年の新年期間中ではさらに97人の法輪功学習者が違法判決を受け、このうち55人が3年以上の懲役を言い渡された。14人が迫害の末に死亡している。
こうした四半世紀もの長い期間、人権が踏みにじられている現状に、西側諸国からは中共の法輪功弾圧に対して、即刻停止するよう求める声も大きくなっている。
アメリカ議会下院は昨年、中国における法輪功学習者に対する迫害や強制的な臓器摘出に対して、強力な法的措置を講じることを目的する「法輪功保護法案」の下院提出法案を全会一致で承認した。ヨーロッパ議会でも中共による法輪功への迫害を非難し、即時停止を求める決議を賛成多数で可決している。
これほど迫害停止を求める声が上がる中、なぜ中共は未だに法輪功迫害を続けているのか?
「共産党についての九つの論評【第五評】法輪功への迫害における江沢民と中国共産党の相互利用」によると、中共はその邪悪な本性の故に、法輪功の説く宇宙の最高特性“真・善・忍”を恐れ、法輪功を敵視し、その法輪功への弾圧及び迫害もまた、偶然の中の必然となったとしている。
第五評には予言めいた一文がある。
「中国の大地に、後に残るものは普遍的な道徳の低下、社会風紀の悪化であり、人々もその害を深く受けることになるだろう」
同論評は中国の輸出が飛躍的に伸び、国力も年々右肩上がりに伸びていた2004年11月に発表している。すでに20年あまり過ぎているが、現在の中国を見ると、社会報復事件が相次ぎ、官僚の腐敗など道徳の低下、風紀の乱れは甚だしく、まさに上文のような出来事が発生している。
その害を受ける人々とは中国国民を指しているのだろうが、とりわけ迫害を主導した人を指すのだろうか。
「明慧ネット」によると、2024年に法輪功への迫害に関った中共の官僚とその手先ら729人が悪いことをした報いを受けている。この数は中共による法輪功迫害の25年間で最多となった。
中国には「善悪到頭終有報,只争来早与来遅」という古い言葉がある。善にも悪にも必ず報いがある、ただそれが早いか遅いかだけだというものだ。
「共産党についての九つの論評【第一評】共産党とは一体何ものか」は、中共苛まされている現在の中国の人々に伝えるかのように次のような一文で締めくられている。中共に騙されている日本人にもぜひ読んでほしい一節だ。
「未来の危機の中で、中国人は再度選択することを余儀なくされる。どのような選択をしようとも、中国人ははっきりと認識しなければならない。この現存する邪悪な憑き物(中国共産党)に対する全ての幻想は、中華民族の災難を加速させるものであり、体に取り付いた邪悪な生命にエネルギーを注入することになるということを」
「唯一、全ての幻想を放棄し、徹底的に自己を反省し、決して恨みや貪欲な欲望に左右されないようにして初めて、この50年もの長きにわたり憑き物にうなされ続けた悪夢から完全に抜け出し、自由な民族の立場で、人間性を尊重し普遍的ないたわりの心を持った中華文明を再建することが出来るであろう」

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