国有大手銀行から買ったゴールドが偽物だった。これが冗談でなくなる国、それが中国だ。
中国・上海にある国有大手・中国工商銀行で購入された金塊が偽物であった疑惑が持ち上がり、ネットで大きな話題となった。
騒動の発端は、中国SNS「小紅書」に投稿された1本の動画。投稿者の友人が工商銀行(上海嘉定区南翔支店)から購入した金塊を店へ持ち込んだところ、金塊が溶けないことに気づいた。
最初は銀行側も否定していたが、金塊のシリアル番号と購入伝票が一致していたことで、渋々認めたという。
「工商銀行ともあろう大手銀行が偽物を売るとは前代未聞だ」「もう何もかも信じられない」とネット上で批判が殺到した。
過去にも複数の中国国有銀行が関わった金塊が「7年で錆びた」や「磁石にくっついた」といったニセモノ疑惑が多数報告されており、ニュースにもなっていた。
金鉱がある山東省煙台市では、「本物の金など市場に出回らない」と地元住民が断言するほど、中国のゴールド市場は乱れており、巷では“騙される側が悪い”と開き直る空気すらある。
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