中国各地で「二つの月」「七つの太陽」「血の色の空」などの天象異変が相次いで、ネット民の間では「これは単なる自然現象ではない」「まもなく時代が変わる」といった声が上がった。
2025年5月9日、山東省済南市の夜空が突如として紫色に染まると、この異常現象はネット上で瞬く間に拡散され、「紫気東来」「変天の兆し」といった言葉が次々に投稿された。人々は、この美しくも不気味な現象に戸惑っているようだ。
なお、「紫気東来(しきとうらい)」は文字通り紫の気が東から来るという意味で、古代の賢人・老子が函谷関を通った際、東の空から紫の雲が漂ってきたという伝説に由来し、聖人の出現や天下の吉兆を意味するとされてきた。
「紫の空」は、大雨の後、街灯もまばらな田舎道から撮影されたものだ。
(2025年5月9日、雨の後突如として紫色に染まった山東省済南市の夜空)
この現象について、現地気象当局の職員は中国メディアに対し、「これは厚い雲と灯りが混ざった正常な現象」と説明したが、「街灯などどこにある?」「空をあそこまで照らせるってどんな灯だ?」「説明できないなら無理にこじつけて解釈しなくていいのに」といった批判が殺到した。
昨年9月15日、同様の紫色の空は、台風13号(バビンカ)が上海市に上陸する前日にも観測された。
経済失速、失業激増、社会不安の高まりといった現実に加え、こうした天象が続く今、こうした空の異変を、ただの迷信として笑い飛ばせるほど、今の中国は余裕もなく平穏ではない。
人々は口にこそ出さないが、心の奥底でこう願っている、「これが終わりの兆しであってほしい」「どうか、もうすぐこの政権が終わりますように」と。
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