いよいよ夏本番、日差し対策として欠かせない「日焼け防止服(UVカットウェア)」に衝撃の事実が明らかになった。
中国のネット通販で年間30万着以上を売り上げた人気商品が、実は紫外線をあまり防げていなかったというのだ。製品には「高性能」「冷感技術」「何度洗っても効果持続」といった派手な宣伝文句が並び、さらに偽造された「検査報告書」まで付けて消費者を欺いていたと、中国メディアが報じた。
つまり、「防げる」と信じたその一着が、実は防げていなかったのだ。冷感どころか、背筋が寒くなる話だ。
中国官製メディアの報道によると、国家標準では、紫外線防護係数(UPF)が40を超え、かつ長波紫外線(UVA)の透過率が5%未満である製品のみが「紫外線防止製品」と認められる。しかし、市場に出回っている日焼け防止製品の多くは、この基準をまったく満たしていない。
多くの中国メーカーが「実際の紫外線防止指数(UPF)は30+」程度であるにもかかわらず、パッケージには「UPF50+」「80+」などと虚偽表示。中には、「どんな数値を印刷しても構わない」と語る販売業者まで存在し、検査報告書(1通あたり約6千円で取引)も金さえ払えば簡単に「合格品」が入手できるという。基準を満たさない布地や、記載すらない「無表示商品」も確認されており、まさに品質の闇市状態だ。
この報道に対し、ネット上では「何もかも嘘」「検査機関まで買収されているとは」といった失望の声が噴出し、「では誰が取り締まるのか」「制度が機能していない」といった根本的な疑問が改めて浮かび上がっている。
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