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中国 民衆の心に潜む「反共」の火種を炙り出した動画

CIAの「中国スパイ募集」 中国SNSで応募希望が殺到

2025/07/01
更新: 2025/07/01

5月1日、米中央情報局(CIA)は、中共政権に不満を持つ官僚向けに、「私たちは真実を求めている」と呼びかける内容の情報提供を求める(スパイ募集)動画(中国語)をSNSに公開した。

これに対し、中共当局は、約2か月後の6月25日になってようやく公式SNSで反応を示し、「荒唐無稽」「狂ってる」と一蹴したが、ネット民の反応は意外な方向へと向かった。

関連トピックスのコメント欄には「友人が興味あるので、給料いくらか知りたい」「福利厚生は?」「応募条件はなに?どこで申し込むの?」といった応募希望者の質問であふれた。なかには、「銃を支給してくれ、家族の安全を保証してくれるならやるさ!いますぐにでも中国全土に何億もの地下工作員が生まれる」といった本気とも冗談とも取れる声も少なくなかった。

皮肉にも、当局の「アメリカを笑いものにする狙い」とは裏腹に、かえって中国社会に蔓延する不満の可視化につながった。

 

CIA公開のスパイ募集動画の一場面(スクリーンショット)

 

この現象について、元内モンゴル政府法律顧問室の主任・杜文(と・ぶん)氏は本紙の取材にこう語る。「今の中共内部は圧力鍋のような状態で、もしCIAが家族の安全と生活を保障するなら、多くの高官が集団で投降するだろう」

さらに、元黒龍江省副市長の李伝良(り・でんりょう)氏も「中共官僚の80〜90%は、心の中ではすでに反共だ」と強調した。

中共がどれだけ言論統制を強化しようとも、人々の心までは縛れず、コメント欄に溢れる「本音」は、いまの中国社会に蔓延する不満と絶望を如実に映し出した。

CIAの動画は、民衆の心に潜む「反共」の火種を確実に炙り出し、すでに揺らぎ始めた中共体制に、新たな亀裂を生じさせた。

今の中国では、反共の意志はもはや密かな願望ではない。それは、いつ爆発してもおかしくない「臨界点」に達したのだ。

 

中国共産党の抑圧に抗議する香港市民(宋碧龍/大紀元)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!