8月12日、米国務省は「2024年度人権報告書」を公表し、中共による少数民族や法輪功への深刻な人権侵害を厳しく非難した。さらに、報告書では中共が海外で展開している越境弾圧の実態についても列挙した。
時事評論員の鄭浩昌氏は「その悪行を公にして初めて、真の抑止効果が生まれるのだ」と述べた。
米国が12日に発表した人権状況を評価した報告書は、中共による一連の人権侵害、民族虐殺、そして人道に対する罪を列挙している。
報告書はまた、中共が言論・報道の自由を厳しく統制および監視している実態や、正当な理由なくジャーナリストや作家、反体制派を逮捕・投獄している事例についても言及している。
今年の報告書では、中共とその代理人による海外での越境弾圧が、独立した項目として明確に記録された。
報告書は国際NGOフリーダムハウスの調査を引用し、中共による越境弾圧は「最も包括的かつ精密」に計画されたものであると指摘している。2014年から2022年にかけて、中共は海外で約250件の直接的な越境弾圧を実行した。
中共の越境弾圧の主な標的は、海外の反体制派や人権活動家であり、嫌がらせや弾圧、直接および間接的な脅迫、国境を越えた拉致、さらには海外に設置された秘密警察など、多様な手段が用いられてきた。2014年以降、中共は56か国から約283人を強制送還している。
同時に、中共は海外で越境弾圧を強化しており、法輪功や神韻芸術団に対して、虚偽の爆弾脅迫や世論戦、法廷闘争などの一連の行為を実施している。
元北京弁護士でカナダ民団主席 頼建平氏は次のように述べた。
「中共の魔の手は海外にまで伸び、越境弾圧を行い、海外の中国人や華僑は中共の専制体制の犠牲者となっている。これが欧米、西側諸国社会の大きな関心と注目を集めている」
また、中共による法輪功学習者への迫害や中傷も続いており、国務省の報告には、山東省にある勝利油田の上級地質技師・周徳勇さん、長沙市の陳陽さんと曹志敏さん夫妻の3人が中共に違法に拘束されていると記されている。
2023年4月20日、周徳勇さんは中共により違法に8年の懲役と10万元の罰金を言い渡された。陳陽さんと曹志敏さん夫妻は2020年10月、他の人と法輪功の書籍を学んでいたことで中共当局に違法に拉致され、判決を受けた。中共は真実を厳重に隠蔽し、情報を封鎖しているため、実際の事例はもっと多いとみられる。
外部からは、中共が犯してきたさまざまな罪は、その邪悪な本質の現れであり、改革などでは根本的に改善できないと見なされている。中共を解体して初めて、人類に対する脅威を取り除くことが可能になるという意見もある。
中国共産党について頼建平氏は「中共は道徳的にも邪悪であり、法律や国際関係・交流の基本原則においても、現代世界の基本原則とまったく相容れないのだ」と述べている。
また鄭浩昌氏は次のように述べている。
「中共という邪教は、その理念がいわゆる『全世界の解放』であり、このような邪悪な理念のもとで、越境弾圧が中共にとっては当然正しいことになっているのだ。したがって、中共が最終的に解体されない限り、このような罪悪的な越境弾圧は決して根絶されない」
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