【ニュースレターが届かない場合】無料会員の方でニュースレターが届いていないというケースが一部で発生しております。
届いていない方は、ニュースレター配信の再登録を致しますので、お手数ですがこちらのリンクからご連絡ください。
激変する中国 観光客は「車中泊」 ホテルは「路上営業」

中国観光業 夏の繁忙期が消滅 ホテルは「半額でも客来ない」

2025/08/23
更新: 2025/08/23

中国の観光業から、かつての「夏の繁忙期」が消えつつある。

シルクロード遺跡で知られる甘粛省・敦煌(とんこう)、夜景と火鍋の街として人気の四川・重慶(じゅうけい)、避暑リゾートの山東省・威海(いはい)、秘境の旅先として注目されてきた雲南・香格里拉(シャングリラ)――いずれも「夏休みは観光客であふれる名所」だった。しかし今年は宿泊料を半額にしても空室が目立つ。

業界関係者は「今年の夏は、もはや繁忙期というものが存在しない」と嘆く。しかし、なにも観光客がいなくなったわけではない。ただその多くが「貧乏旅行」に切り替え、車中泊やテント泊などで費用を徹底的に削っているのだという。

さらに追い打ちをかけているのが、政府の「禁酒令」や大企業の「出張制限」。宴会も会議も消え、高級ホテルですら稼働率が急落した。ついには「五つ星品質だが屋台価格」と銘打ち、料理を路上で売り出す星付きホテルまで相次いで登場している。

夏の稼ぎ時が幻となった今、中国のホテル業界は「メンツより生存」を合言葉に、必死のあがきを続けている。

 



高級ホテルが次々と「屋台」に転身 中国飲食業界に異常事態

73年の老舗・4つ星老舗ホテルも参戦?「生き残りかけて」中国で星付きホテルが次々と路上販売に乗り出す異常事態が全国に拡大中…。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!