10月1日の「国殤日」、中国共産党(中共)は例年通り北京で招待会を開催したが、市内は厳重な警戒体制が敷かれ、市民からは不満の声が上がった。国内外で中共に対する抗議の声は一層高まっている。この日、北京市内の橋では男性が掲げられていた中共の旗を引き抜き、地面に投げ捨てる行為で怒りを示した。さらに北京の空には「日暈(ハロ、薄い雲がかかった太陽の周りに現れるリング状の虹色の光の輪)」と呼ばれる天文現象も現れ、注目を集めた。
北京は10月1日前後、厳戒態勢となり、特に敏感な地域である長安街は全面的に封鎖された。市民の証言によると、長安街はまるで戦時のような様子で、数歩ごとに警備員、至る所に巡回の姿があり、歩道にも警官が並んでいたという。
当日の動画撮影者は次のように話している。
「2025年10月1日朝6時10分。見てほしい、北京の長安街はこのような状況だ。私はすぐに天安門に向かうが、ここは完全に封鎖されている。地下鉄の天安門東、天安門西の駅も停車しない」
現在、中国の経済は深刻に低迷しており、失業率は高止まりしている。賃金の引き下げや未払いが広がり、市民は苦しい生活を訴え続けている。各地で給与の支払いを求める行動や権利保護の訴えが相次いでいる。それにもかかわらず、中共は北京で盛大な招待会を開き、市民や社会からの抗議は収まる気配を見せていない。
また、ネット上に流出した映像には、北京市内の橋で男性が欄干に掲げられた中共の旗を次々に引き抜き、地面に投げ捨てる姿が映っており、政権への怒りを示すものとされている。
中国民主党国際連盟の界立建主席は次のように指摘している。
「第一に経済は全面的に衰退している。それに加えて政治体制は腐敗しきった制度となっている。多くの大学生は高額な学費を払い、何年も必死に学んだにもかかわらず、卒業後に待ち受けているのは就職できないという厳しい現実だ。さらに国際的にも輸出経済は氷河期に突入した。こうしたあらゆる要因の中で、中共はすでに民心を失い、国民を怒らせている」
国殤日の前にはアメリカ、ドイツ、カナダなど各国の華人が集会を開き、1949年以降、中共が人民に対して行ってきた残酷な迫害を告発した。同時に、海外で行われている弾圧に抗議し、一日も早い暴政の終結を訴えた。
アメリカ・ロサンゼルス在住の華人は次のように訴えている。
「国慶節など存在しない。あるのは国殤日だけだ。中共の暴政を終わらせ、独裁体制を打倒し、自由を守らなければならない。私たちは民主主義、自由、人権を求めている」
さらに界主席は次のようにも述べている。
「皆さんに理解して欲しいのは、10月1日という日は私たちにとって災難の日であり、苦難の日々の始まりを象徴する。この日は私たちの国家と土地が失われた日でもある。これらすべての悲劇の根源は、中共が76年前の1949年に権力を奪取して築き上げた独裁政権にある。そのため、それを終わらせることによってのみ、私たちの自由や人権、安全が守られるのだ」
最近の北京では「日暈」「幻日」「部分日食」といった天文現象がたびたび観測されている。10月1日にも再び巨大な日暈が現れ、太陽の周りを七色の光の輪が取り囲んだ。中国の古代においては「日暈」は「白虹」とも呼ばれ、しばしば戦乱や王朝交代の前兆と考えられてきた。一部の人々は、この現象が「国殤日」の前後に出現したことについて、中共崩壊の兆しと受け止めるべきだと語っている。
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