「ここが中国の新名所?」
夢だった新居が、まさかの「公開処刑会場」に。欠陥だらけのリフォームに怒った女性が「見学歓迎!」の張り紙を掲げ、自宅を一般公開した。SNSでは「リフォーム地獄ハウス」として爆発的に拡散している。
舞台は中国・安徽省阜陽(ふよう)市。
劉さんは2024年に約180万元(約3800万円)で新築マンションを購入した。ただし中国では、新築でも壁や床、照明などが付いていない内装なしの状態で売られるケースが多い。
買った人が自分で業者を選び、壁紙や床、家具まで一から整えることも珍しくない。
そこで劉さんもSNSで見つけた業者に依頼し、約45万元(約960万円)をかけて内装を任せた。
しかし、仕事の都合で半年ほど立ち会えず、6月に完成した家を見て絶句。
壁の色は打ち合わせと違い、棚は浅すぎて家電が入らず、窓は家具にぶつかって開かない。排水口はタイルでふさがれ、高級ガラスと聞かされた素材は地元製の安物だった。
「直してほしい」と訴えても、業者は「まず残金を払え」の一点張り。話し合いは決裂した。
そこで劉さんは発想を変え、怒りをユーモアに変えて「公開処刑」を決行。窓に「リフォーム失敗現場、見学歓迎」と貼り出し、誰でも自由に見られるようにした。これまでに近所の人やブロガーなど50人以上が見学に訪れ、動画や写真がSNSで拡散。「ここを見れば業者選びに失敗しない」「リアル反面教師ハウス」として注目を集めている。
いまやこの家は、ネット上で人気の「リフォーム失敗ハウス」として定着している。
本人は「二度とこんな人気はいらない」と苦笑しながらも、その発想力と行動力が、多くの人に防災マニュアルならぬリフォーム地雷防止マニュアルを残した。
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