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社会 動画拡散後、批判の主役は日本ではなく中国国内という異例の展開に

中国人観光客が浅草寺の「みくじ料金箱」に冥銭を投入 中国国内で「非常識」と批判続出 

2025/11/24
更新: 2025/11/24

日中関係が急速に冷え込むなか、中国当局は国内で「日本へ行くな」と世論を煽っている。しかし実際には多くの中国人観光客が日本を訪れている。

そうした状況のなか、東京・浅草寺で中国人観光客が、みくじ料金箱(1回100円)に冥銭(めいせん)を入れてくじを引く動画が拡散し、中国国内で強い反発を呼んでいる。

冥銭は故人に供えるために燃やす紙銭であり、現世の支払いに使うという発想自体が根本的に誤っている。料金設定のあるおみくじ料金箱に入れる行為は、どう考えても適しておらず、常識から外れている。

問題の動画には、若い男性観光客が冥銭の束をカメラに示し、その中から一枚を取り出して浅草寺のおみくじ料金箱に入れ、くじ筒を振っておみくじを引く一連の様子が映っていた。

男性はその最中に「日本のくじでは中国人の幸せは得られない」「中国人の幸せは自分たちでつかむものだ」と語り、同行者も「こいつは日本人をからかいに来たんだよ」と茶化すように声をかけていた。

 

(動画はこちらをクリック、Xへ飛びます)

 

しかし、この行為に強く反発したのはなぜか中国国内である。

中国SNSでは怒りの声が相次いだ。
「こういう人たちが世界中で中国人の印象を悪くしている」「浅草寺に失礼で、中国人の評判まで落ちる」といった批判が並び「冥銭の意味すら分かっていない。恥ずかしい」という声も多かった。
また「海外で常識のない行動をすれば、普通の中国人が誤解される」「これは政治ではなくマナーの問題であり、批判されて当然だ」といった指摘も広がっている。

今回の騒動が、一部の観光客の動画撮影目的の行為であっても、中国人全体の印象に影響しかねないとの強い危機感が、中国国内で広範囲に共有されていることを示している。同時に「日本人よりも中国人自身が先に怒るべきだ」という自浄的な意識の広がりも目立った。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!