米ワーナー パラマウントの買収拒否 株主はネットフリックス案支持

2026/01/08
更新: 2026/01/08

米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは1月7日、パラマウント・スカイダンスによる買収案の修正版を、取締役会が全会一致で拒否したと発表した。ネットフリックスとの合併契約に比べ、株主にとって有利とは言えないと判断した。

同社は、2025年12月22日に提出された同提案は、12月5日にネットフリックスと締結した合併契約で定める「より優れた提案」の基準を満たさず、株主の最善の利益にかなわないと説明。取締役会はネットフリックスとの合併を支持し、株主にもパラマウント案の拒否を勧告している。

株主向け書簡では、パラマウント案は500億ドル超の新規債務を伴う借入依存型の買収で、取引の不確実性が高く、株主にとってリスクが大きいと指摘した。

取締役会議長は「パラマウント案は価値面でも安全性でもネットフリックスとの契約に及ばない。多額の負債が前提となり、取引が成立しない場合に株主を十分に守れない」と述べた。

パラマウントの最高経営責任者(CEO)はデービッド・エリソン氏で、オラクル創業者ラリー・エリソン氏の息子。同社はエリソン氏が買収資金の大半を提供すると強調してきた。

ワーナーは2025年12月5日、映画制作部門やHBO Maxなど主要事業を1株27.75ドルでネットフリックスに売却することで合意している。これに対し、パラマウントは当初約24ドル、のちに30ドルへ引き上げて公開買付けを行ったが、今回、取締役会に退けられた。

李思齊