イラン弾圧で甚大な死傷者 米軍が中東で動きを強めるとの情報

2026/01/15
更新: 2026/01/15

イラン当局が5日連続でインターネットを遮断し、通信を封鎖する中でも、流血の弾圧の実態は海外に伝えられている。複数のメディアによると、当局によるデモ隊への武力鎮圧で、これまでに1万2000人以上が死亡したとされる。大量の遺体や血に染まった映像が伝えられ、惨状が広がっている。

1月14日には、米軍がカタールのウデイド空軍基地およびその他の中東の軍事拠点から兵士を撤収させているとの情報が伝えられ、大規模な軍事行動を準備しているとの見方が出ている。イラン情勢は一層緊迫している。

CBSが報じた映像によると、テヘラン郊外のカフリザク法医学センターでは、少なくとも366~400体の遺体が床に並べられ、法医学者が散弾銃による大きな創傷や裂傷を確認していた。遺族が遺体の山の中から家族を探し求める様子も映し出され、極めて痛ましい光景だった。

CNNは、イラン人医師の証言として、1月8日に当局の弾圧が突如激化し、多数の死傷者が出た結果、現地の病院が対応しきれない状況に陥っていると報じた。

匿名の医師は「午後8時20分ごろ、病院から『すぐ来てほしい』と電話があった。到着すると大量の負傷者が運び込まれており、4つの手術室はすべて満床だった。私は午後10時、11時から夜明けまで働き続けた」と語った。

同医師によると、8日未明から状況は急変し、当局が実弾を用いて抗議者を攻撃し始め、9日夕方まで続いたという。負傷者の多くは散弾銃などによる銃創を負っていた。

1月7日には、イランのゴラーム=エジェイ司法トップが、抗議者に対し迅速かつ威嚇的な処罰を行う必要があると発言していた。

26歳のソルタニさんは、大規模な反政府デモに参加したとして死刑の危機に直面している。ソルタニさんは1月8日に拘束され、わずか2日後に死刑判決を受け、迅速に執行される。弁護士の選任も認められず、正式な裁判も行われていないとされる。14日に予定されていた処刑が実際に執行されたかどうかは確認されていない。

ソルタニさんの親族ソマイエさんはCNNに対し、アメリカ大統領がイラン当局による虐殺に介入してほしいと訴え、「トランプ大統領だけが彼を救える」と語った。

トランプ氏は13日、イランでの抗議者の死亡者数に関する報告を待っており、その内容を踏まえて対応すると述べた。「殺害に関する正確な数字を把握する。規模は大きいようだが、まだ完全には確認されていない。20分以内に詳細を入手し、それに基づいて行動する」と語った。

同日、デトロイトでの経済演説でも、イラン当局は抗議者への弾圧の代償を払うことになると改めて強調した。

また、イラン最後の王太子で現在は亡命中のレザー・パフラヴィ氏は7日、抗議者に向けて演説し、独裁体制に立ち向かう勇気を称賛するとともに、イラン軍に対し国民の側に立つよう呼びかけた。

パフラヴィ氏は「あなたたちはイスラム共和国ではなく、イラン国家の軍隊だ。同胞を守る責任がある。残された時間は多くない。早く国民の側に加わってほしい」と訴えた。

緊張が高まる中、米軍がカタールのウデイド空軍基地など中東の拠点から兵士を撤収しているとの情報も伝えられている。

ロイターによると、西側の軍当局者は「すべての兆候は、米軍によるイランへの軍事攻撃が差し迫っていることを示している。ただし、これは現政権の常套手段でもあり、周囲を緊張状態に置き、予測不能性を戦略の一部としている」と明かした。

さらに欧州の当局者2人は、アメリカの軍事介入が24時間以内に行われる可能性があると明らかにした。

トランプ氏は14日午後、「イランでの殺害は止まっていると報告を受けている。すでに止まりつつあり、処刑が行われているとの情報はない」と語った。