中国 真相不明のまま拡散 なぜ人々は臓器狩りを思い浮かべるのか

中国で深夜の強制搬送 男性が担架に縛られ連行 臓器狩り連想も

2026/02/23
更新: 2026/02/23

2月中旬、中国・江蘇省の住宅団地とされる場所で、男性が深夜に担架へ固定され、そのまま運び出される様子を撮影した動画が拡散している。

映像では、黒い服や制服姿の複数の人物が男性を押さえ、担架に縛りつけて搬出する。周囲に家族の姿はなく、白衣を着た医療関係者も確認できない。撮影者とみられる住民は窓越しに「誰だろう。ひとりで連れて行かれた」と戸惑う声を上げている。

発生は2月14日とされるが、正確な場所や経緯は確認されていない。制服姿の人物が公安なのか、警備員なのかも不明だ。なぜ男性が拘束されたのかについて、公式な説明は出ていない。

近年、中国では救急車や制服姿の人物が市民を運び出す映像がたびたびネットに投稿されている。映像の中では、当事者が大声で助けを求め、抵抗する様子が映るケースも少なくない。そのため「治療のための搬送」ではなく、本人の意思に反した強制的な拘束や連れ去りではないかと受け止める人もいる。

現場では、周囲の住民が騒然としながらも、直接介入することをためらう光景が見られる。トラブルに巻き込まれることを恐れ、距離を保ったままスマートフォンで撮影する人々。動画はSNSで急速に拡散されるが、その後、削除を求められた、あるいは投稿アカウントが停止されたとする例も出ている。

ネット上では、強制隔離や精神科への収容、治安当局による身柄拘束といった可能性に加え、臓器狩りという疑念まで語られている。

確かな証拠が示されたわけではない。それでも、説明がないまま映像だけが拡散されるたびに、多くの人が同じ連想を抱き、不安と疑念だけが静かに積み重なっていく。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!