中国で「不自然すぎる求人」が相次いでいる。
警察補助職にバドミントン大会の上位入賞を条件とし、事務職に特定の年齢を指定するなど、仕事と直接関係があるとは言い難い募集が問題視されてきた。
こうした現実を風刺したコント番組が、大きな共感を呼んでいる。
今年の中国の地方テレビ局「江蘇衛星テレビ」の旧正月特番(春晩)で放送されたコント番組「圓桌悟事」では、試験で上位に入った若者が不合格になり、順位が下の人物が合格するという展開が描かれる。
なぜ逆転が起きるのか。
番組は、「採用する人が最初から決まっている」という現実を皮肉る。
共感を呼んだのは、これが作り話ではないからである。 実際に、こうした疑いを招く募集は過去に何度も問題になってきた。
警察の補助職の募集で「バドミントン大会で上位入賞した人」という条件が付けられた例がある。職務内容との関係は薄く、不自然だとの声が上がった。
病院の事務職では、「特定の年に生まれた人」「特定の学科を卒業した人」といった細かい条件が並んだ。
体育教師の採用でも、出身校や大会順位まで具体的に指定され、「その人だけを想定しているのではないか」と疑われた。
いずれも、表向きは公募である。
しかし条件が細かすぎるため、「特定の人を通すための募集ではないか」との不信が広がっている。
努力しても、最初から結果が決まっていると感じられれば、若者の希望は削られていく。
番組がここまで共感されたのは、笑いではなく、社会のひずみをそのまま映したからである。
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