米国農務省森林局は、アリゾナ州のアパッチ・シトグリーブス国立森林公園で13頭の野生馬が射殺された事件について調査を進めている。森林局がエポックタイムズに送ったメールによると、最近ブラックメサ地区で4頭の馬が殺害された。これに先立つ1月下旬にも、同地区で9頭の馬が射殺体で発見されている。
馬には銃創があり、射殺されたことは明白である。森林局によれば、すでに検死は完了し、13頭すべてが埋葬されたという。現在も事件の捜査は継続中である。
ブラックメサ地区は、アリゾナ州にある200万エーカーのアパッチ・シトグリーブス国立森林公園の一部であり、モゴヨン・リムやヒーバー野生馬保護区の多くを含んでいる。同地区の面積は約2万エーカーに及ぶ。
ヒーバー野生馬保護区の馬は、野良馬や無許可の家畜としては分類されていない。個体数は200頭から300頭、あるいはそれ以上と推定されている。森林局は、このヒーバーの群れを、持続可能な範囲である50頭から104頭まで削減する計画を立てている。
また、同局は公式な指定を受けていない森林エリアの馬も管理している。しかし、これらの馬は、虐待や殺傷を禁じる1971年の「野生の自由奔放な馬とロバの法律(Wild Free-Roaming Horses and Burros Act)」による保護の対象外となっている。

2016年、アリゾナ州のダグ・デューシー知事(当時)は、トント国立森林公園の群れを危害や不当な連れ去りから守るため、「ソルトリバー野生馬保護法」に署名した。
非営利団体「ソルトリバー野生馬管理グループ」の創設者兼代表であるシモーネ・ネザーランズ氏は、ブラックメサ地区で起きた最近の殺害事件の背景には、野生馬に対する「深い憎悪」があると考えている。
ネザーランズ氏によると、2022年から2023年にかけて、アリゾナ州東中部のアルパイン近郊にあるアパッチ・シトグリーブス国立森林公園では、ボランティアによって43頭の野生馬の射殺が確認されたという。これらの事件は未解決のままである。
森林局が2022年にこれらの馬を「野良馬または無許可の家畜」として排除し、オークションで売却し始めて以来、アルパインの群れで現地に残っている野生馬は400頭未満となっている。森林局は、許可のない馬が資源を奪い合うことで、在来の動植物に深刻な問題を引き起こしていると考えている。同局によれば、それらの馬は流域や生態系を損ない、連邦政府が指定する絶滅危惧種を危険にさらしているという。
一連の野生馬殺害について、ネザーランズ氏は「実に不快で悲しいことだ。そして、何がさらに悲劇かと言えば、これはおそらく氷山の一角に過ぎないということだ」と述べた。

また、馬は撃たれた後、死に至るまで長時間苦しむことが多く、この行為がいかに残酷であるかをネザーランズ氏は指摘した。
「誰かが文字通り、これらすべての馬を惨殺している。それは、助長された野生馬への深い憎悪のせいだ」。ネザーランズ氏によれば、ボランティア団体が事件解決のために3万5000ドルの懸賞金を提供したが、功を奏さなかったという。
森林局は、情報提供者に対し、ナバホ郡保安官事務所の通報ライン(928-524-9908)へ連絡するよう呼びかけている。最近の馬の射殺事件の責任者の逮捕・有罪判決につながる情報には、5千ドルの懸賞金がかけられている。
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