日本の信用制度は、利用者の誠実さを前提に成り立っている。その仕組みを逆手に取るような行為が、いま問題になっている。
発端は、在日中国人によるSNS投稿だった。投稿によれば、重慶出身の留学生が出国前に複数のクレジットカードを作成し、利用限度額まで使い切ったうえで、数か月分の家賃や光熱費も未払いのまま帰国したという。投稿者自身も約6万円を貸したまま返済を受けておらず、すでに2か月以上連絡が取れていないという。
後日、当該留学生が住んでいた部屋を訪れたところ、すでに退去しており、大家が残された荷物の整理をしていたという。投稿者は警察に相談したとし、今後の再入国は難しくなる可能性があるとの見方も示した。
この問題に対し、ネット上では「極めて悪質だ」「まじめに暮らしている人が損をする」といった批判が広がっている。また、同じ華人の間からも怒りの声が上がっている。「自分たちの信用まで下げる行為だ」「本当に迷惑だ」といった反応が相次ぎ、一部の行動が全体に影響を及ぼす現実に懸念の声が広がっている。
同様の問題は過去にも海外で発生している。2024年には、アメリカで中国人留学生が複数のクレジットカードを使って資金を引き出し、そのまま帰国したケースが議論を呼んだ。さらに、この留学生は帰国後、こうした行為を武勇伝のようにSNSに投稿し、誇るような内容を発信していた。この投稿は大きな反発を招き、アメリカの掲示板サイトでも取り上げられるなど、注目を集めた。その後、現地では中国人留学生に対する審査が厳しくなり、保証金を求める動きも出た。
こうした行為の背景については、さまざまな見方がある。中には、中国国内で長年形成してきた対外的な教育や情報環境の影響を指摘する声もある。
実際、華人圏のSNSでは、日本での滞在中に水や電気を意図的に無駄に使い、「日本の資源を浪費してやった」と武勇伝のように語る投稿が時折見られる。コメント欄には「よくやった」と評価する声がある一方、「中国人の恥だ」と批判する声もあり、受け止めは大きく分かれている。
一方で、多くの人が日本の安全さや秩序、またアメリカの自由な環境に魅力を感じているのも事実である。否定的な感情と憧れが同時に存在するという、複雑な意識構造を指摘する声もある。
もっとも、こうした価値観がすべての人に当てはまるわけではない。しかし、一部の行動が社会全体の信用に影響を及ぼす現実は否定できない。
信頼を前提とする社会において、その前提が崩れたとき、制度そのものが揺らぐ。その影響は、やがて当事者以外にも広がっていくことになる。
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