中国・山西省太原市の病院で、高齢の女性が建物から転落したとする動画がネット上で拡散し、高齢者の自殺問題として議論が広がっている。現場では家族とみられる女性が泣き叫ぶ様子が確認され、背景に何があったのか関心が高まっている。
動画は4月8日の投稿もので、病院の吹き抜け部分に女性が倒れている様子が映っている。周囲には多くの人が集まり、医療スタッフが対応に向かう姿も確認できる。その後、女性は担架で運ばれたとみられるが、容体は明らかではない。
目撃者の証言によると、当時、女性の娘は病院内で治療の手続きを行っており、その間に女性は自ら3階のガラス柵の外側へよじ登ったという。現場にいた目撃者は必死に声をかけて引き止めようとし、救おうとしたが、間に合わなかった。
同じ目撃者は、女性がすでに強い決意を固めていたように見えたと語っている。病状を知ったうえで、家族に負担をかけたくないという思いから行動に至った可能性があるという。
中国では、重い病気になると高額な治療費が家族にのしかかる。日本のように公的医療保険で負担が抑えられる仕組みとは異なり、費用の多くを家族が背負うケースも少なくない。
現地では「一人が病気になれば三世代が貧しくなる」と言われるほどで、親・本人・子供にまで負担が広がる。そのため、「これ以上家族に迷惑をかけられない」と感じ、極端な選択に追い込まれるケースもあると指摘する。
特に農村部では状況はさらに深刻だ。研究では、高齢者の自殺率は都市部の数倍に達するとされ、「子供に迷惑をかけたくない」と自ら命を絶つケースが繰り返し報告されている。

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