中国 歴史最高89℃に迫る

新疆・火焔山 地表84℃ 「西遊記」の舞台はいまも灼熱

2026/07/03
更新: 2026/07/03

「悟空、早く芭蕉扇(ばしょうせん・火を消す伝説の扇)を持ってきて!」

「西遊記」で孫悟空を苦しめた火焔山(かえんざん)。その地表温度は84℃に達した。目玉焼きどころか、素手で触れれば一瞬でやけどする熱さだ。物語の世界は、今も現実だった。

火焔山のある中国・新疆ウイグル自治区のトルファン(吐魯番)では7月2日、最高気温47℃、地表温度84℃を記録した。地元を訪れた観光客は「とても暑いが、まとわりつくような不快感はない」と話している。

火焔山は、日本でもおなじみの中国古典「西遊記」で、孫悟空でさえ自力では越えられず、火を消す力を持つ芭蕉扇を借りに向かった場所として知られる。そのためSNSでは、「『西遊記』は本当だった」「孫悟空でさえ助けを求めた暑さだ」「俺たち凡人では到底無理だ」といったコメントが相次いだ。

トルファンは盆地特有の地形と乾燥した気候から、「中国一暑い場所」として知られ、35℃を超える日は年間100日以上、40℃を超える日も毎年35~40日に及ぶ。2023年には気温52.2℃と中国の観測史上最高を記録し、火焔山でも2017年に地表89℃を記録した。今回の84℃は、その歴史的記録に迫る暑さとなった。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!