地下鉄の床を、ヘビのような細長い生き物が数十匹、ぬるぬるした体をくねらせながら、うにょうにょと逃げ回る。
突然の光景に若い女性客から「キャー!」と悲鳴が上がり、車内は大混乱となった。
中国・南京の地下鉄S3号線で8月17日午後、乗客が持ち込んだバケツが倒れ、中の魚が一斉に逃げ出した。正体は、中国で食用にされる、ウナギに似た細長い魚「タウナギ」である。
魚はぬるぬるした体をくねらせ、乗客の足元や座席の下へ次々と逃げ込んだ。気持ち悪さに手を出せない人、笑いながら撮影する人、勇気を出して素手で追いかける人。つかんでもツルリと滑り落ち、車内には悲鳴と笑い声が入り交じった。
この珍騒動は中国メディアも報じた。ネットでは「手伝いたくないわけじゃない。どうしてもあれを触る勇気がない。許して」と、画面越しに早くも白旗を上げる人もいた。この正直すぎるコメントは、多くの共感を呼んだ。
結局、乗客らは約10分の格闘の末、最後の一匹までバケツへ「強制送還」。タウナギたちの自由時間はわずか10分だったが、足元をうにょうにょとはい回られた乗客には、十分すぎるほど長い10分だった。
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