日本周辺で軍事活動相次ぐ ロシア艦艇 中国軍機 北朝鮮ミサイル

2026/08/21
更新: 2026/08/21

防衛省統合幕僚監部などが公表した情報によると、8月15~20日にかけて、ロシア海軍艦艇、中国軍機、北朝鮮による弾道ミサイル発射が、日本周辺の海空域で相次いだ。北海道周辺のオホーツク海・宗谷海峡、対馬海峡、東シナ海、朝鮮半島周辺で軍事活動を確認し、日本周辺の複数の海空域で緊張が続いた。

ロシア海軍 宗谷海峡と対馬海峡を航行

統合幕僚監部が8月17日に公表した3件の資料によると、ロシア海軍艦艇は北海道周辺と対馬海峡で相次ぎ確認した。

15日未明、ウダロイⅠ級駆逐艦1隻(艦番号548)を、宗谷岬の北西約50キロの地点で確認した。同艦は宗谷海峡を西進した。統合幕僚監部によると、この艦艇は8月4~5日にかけて宗谷海峡を東進した艦艇と同一であり、オホーツク海方面での活動後、再び宗谷海峡を通過したとみられる。

同日夜には、バルザム級情報収集艦1隻(艦番号80)を宗谷岬の北東約20キロの地点で確認した。同艦は15~16日にかけて宗谷海峡を西進した。7月22日に宗谷海峡を東進した艦艇と同一である。

16日には、キロ改級潜水艦1隻とイゴリ・ベロウソフ級救難艦1隻の計2隻を、対馬の南西約170キロの地点で確認した。両艦は16~17日にかけて対馬海峡を北東進し、日本海に向けて航行した。

この2隻は、7月1~2日にかけて対馬海峡を南西進した後、7月19日には与那国島と西表島の間の海域を南西進した。8月13日に同海域を北東進していた艦艇と同一である。約1か月半にわたり、日本周辺の海域を航行してきた艦艇とみられる。

海上自衛隊は護衛艦や哨戒機を派遣し、警戒監視と情報収集に当たった。

中国軍機 東シナ海で連日飛行

中国軍機の活動は、東シナ海で確認した。

18日には、Y-9情報収集機1機が中国大陸方面から飛来し、沖縄本島沖から長崎県・男女群島沖にかけて東シナ海上を飛行した後、中国大陸方面へ戻った。

同日午後には、偵察・攻撃型無人機TB-001 1機が、男女群島沖から沖縄本島沖にかけて飛行した後、中国大陸方面へ戻った。

翌19日にも、Y-9情報収集機1機が東シナ海上を飛行した。男女群島の南方から奄美大島沖にかけて往復するように飛行し、中国大陸方面へ戻った。

これらの飛行に対し、航空自衛隊は戦闘機を緊急発進させ、対応した。

北朝鮮 弾道ミサイルを発射

20日夕には、北朝鮮による弾道ミサイル発射を確認した。

防衛省によると、北朝鮮は同日午後5時4分ごろ、弾道ミサイルを発射した。ミサイルは最高高度約90キロに達し、約320キロ飛行した後、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定する。

韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が平壌周辺から日本海に向けて短距離弾道ミサイル約10発を発射したとしている。北朝鮮による弾道ミサイルの発射は、8月12日以来である。

北朝鮮は、米韓両軍が17日から韓国内で始めた合同軍事演習に反発していた。今回の発射との関連に注目する。

高市早苗首相は、関係省庁に対し、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速かつ的確な情報を提供すること、航空機や船舶の安全確認を徹底すること、不測の事態に備えて万全の態勢を取ることの3点を指示した。

北・西・南西で相次いだ軍事活動

8月中旬には、北海道周辺と対馬海峡でロシア海軍艦艇の航行を確認し、東シナ海では中国軍機が飛行した。さらに北朝鮮は、朝鮮半島から弾道ミサイルを発射した。日本周辺の北・西・南西の複数海空域で、軍事活動が短期間に相次いだ形である。

もっとも、これらが相互に連動した行動だったことを示す公表情報は確認してないが、2026年版防衛白書は、中国とロシアの連携に加え、ロシアと北朝鮮の軍事協力の深化についても、日本の安全保障上の重大な懸念である。