日米韓3か国が5日間の共同訓練を終えた翌日の9月12日早朝、北朝鮮は東部から複数の短距離弾道ミサイルを発射した。
韓国軍合同参謀本部は12日、午前5時20分ごろから、北朝鮮東部の元山付近から日本海に向けて発射された短距離弾道ミサイル数発を探知したと発表した。
ミサイルはいずれも約250キロ飛行した。詳しい性能などについて、米韓の情報当局が分析を進めている。
韓国軍によると、米韓両国の情報当局は発射直後から関連動向を追跡し、情報を共有した。日本とも北朝鮮の弾道ミサイルに関する情報を共有している。
合同参謀本部は「米韓連合防衛態勢の下、北朝鮮のさまざまな動向を綿密に監視するとともに、いかなる挑発にも圧倒的に対処できる能力と即応態勢を維持している」と強調した。
韓国大統領府の国家安保室は同日、国防省や合同参謀本部など関係機関が参加する「緊急安保状況点検会議」を開いた。
国家安保室は、北朝鮮による弾道ミサイル発射について、国連安全保障理事会決議に違反する重大な行為だとして、直ちに中止するよう求めた。
米インド太平洋軍も声明を発表し、北朝鮮によるミサイル発射を把握しており、同盟国やパートナー国と緊密に協議していると明らかにした。
現時点の評価では、今回の発射は米軍やアメリカ領土、同盟国に差し迫った脅威をもたらすものではないとした。そのうえで、米国は本土と地域の同盟国の防衛に引き続き取り組むと表明した。
北朝鮮による弾道ミサイル発射は8月20日以来、23日ぶりとなる。
北朝鮮は8月20日午後5時ごろ、平壌付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル10数発を発射した。ミサイルは約300キロ飛行し、韓国軍は600ミリ超大型ロケット砲KN25だった可能性があるとみて分析していた。
今回の発射前日の11日には、日米韓3カ国が5日間にわたる共同訓練「フリーダム・エッジ」を終えた。
訓練は7日から11日まで、韓国・済州島の東と南の公海上などで実施された。イージス駆逐艦や戦闘機、海上哨戒機などが参加し、海・空・サイバーなど複数の領域で共同対処能力の向上を図った。
韓国軍はフリーダム・エッジについて、国際法と国際規範に基づいて実施する定例の防御訓練であり、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対する抑止力と対応能力を高め、地域の平和と安定を維持することが目的だと説明している。
一方、トランプ米大統領は米韓合同軍事演習の規模縮小を指示している。北朝鮮との対話再開を模索するなか、演習には多額の費用がかかるうえ、北朝鮮に敵対的なメッセージを送ることになるとの考えを示していた。
しかし北朝鮮は、日米韓のフリーダム・エッジにも反発した。
北朝鮮側は7日、3か国による共同訓練に不満を示し、「最も強硬な立場」で対応すると警告していた。
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