天安門で撮影中の夫婦を警察が包囲 中共の過剰警戒に批判

2026/10/07
更新: 2026/10/07

北京天安門広場で、写真撮影中の男性がVサインをしたところ、夫婦が複数の警察官や私服警官に取り囲まれる出来事があった。識者らは、その背景には、国民が政治的に目覚めることを恐れる中共政権の姿勢があると分析している。

最近、若い夫婦が天安門の前で動画を撮っていた際、男性がVサインをした後、右手を上げた。すると間もなく、周囲にいた複数の警察官や私服警官が素早く近づき、2人を取り囲んだ。

人権活動家、李明哲氏は「中共は、どんな不測の事態も避けたいと考えている。少しでも予想外のことが起きれば、危険だと感じる。だから、身ぶり一つにも抗議しようとしているのではないか、何か問題を起こすつもりではないかと疑いの目を向ける。それほど自信のない政権なのだ。独裁的な政府ほど国民の反発を恐れる」と述べた。

また、「国民が自分たちに反対することを分かっているからこそ、ますます自信を失い、その結果、国民への弾圧も強まっていく」と指摘した。

こうした強権的な社会統制の下では、当局は政治的な意味のない行動さえ危険視し、抗議と疑われる動きを見逃そうとしないとの見方が出ている。

中国人権派弁護士の遊飛宇氏は「彼ら(中国共産党)は、千人を誤って殺しても、一人も見逃さないという考えだ。その行動に何か別の意味があったらどうしようと恐れている。万が一問題が起きれば、責任を負えないからだ」と語った。

こうした政治的に極めて敏感な状況は、文化大革命の時代を思い起こさせるとの指摘もある。当時は政治的な緊張が非常に高く、文章や詩、さらには日常の何気ない行動にまで政治的な意味があるとされ、一般市民が政治的迫害を受けることもあった。

遊飛宇氏は「これは文化大革命時代に、文章や写真を理由に人々が迫害された状況と変わらない。例えば、地面に落ちた毛沢東の写真を誤って踏んだだけで、家族全員が反革命分子とみなされ、銃殺されるというほどだった」と説明した。

今回の過剰な警戒態勢には、批判の声が上がっている。表向きは秩序の維持を目的としているものの、その背景には、統治の行き詰まりや政権崩壊に対する中共の恐れがあるとの指摘も出ている。