中国 AIは答える。でも責任は取らない

AIを信じて遭難 救助後の返答にあ然=中国

2026/11/03
更新: 2026/11/03

AIは便利だ。しかし、何でも信じてしまうと、とんでもない目に遭うことがある。中国では、AIの道案内を信じた男性が山中で遭難する騒ぎが起きた。

8月30日、浙江省で登山をしていた57歳の男性が、下山途中で道に迷った。スマートフォンの位置情報をAIに見せて道を尋ねると、「沢沿いを避け、高い斜面へ進むように」と助言された。

男性はその通りに進んだが、茂みや滑りやすい急斜面に入り込み、ますます道が分からなくなった。体力も尽きかけ、最後は救助を要請して無事に下山した。

救助後、怒りが収まらない男性は、AIに「道を間違えたじゃないか!」と詰め寄った。ところが返ってきたのは、まさかの「はは、確かに!」。AIは一般的な山林での安全対策を機械的に当てはめ、判断を誤ったとあっさり認めた。命の危険にさらされた男性に対し、あまりにも軽い返答だった。

AI任せで散々な目に遭ったのは、この男性だけではない。

中国メディアの記者がAIの作った北京観光プランを実行したところ、案内された飲食店は見つからず、勧められたロープウェーも運休中。雨の中、空腹と寒さに耐えきれず、観光を途中で切り上げた。

観光なら笑い話で済むかもしれない。しかし、山の中では命に関わる。AIは間違えても「ごめんなさい」で済む。だが、その代償を払うのは人間だ。

便利な道具として使うのはいい。ただし、何でもAI任せにするのは禁物。特に安全に関わる判断は、AIの答えをうのみにせず、自分で確かめる必要がある。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!