欧米は北極圏の安全保障で結束すべき デンマーク首相が言明

2026/01/29
更新: 2026/01/29

デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は1月28日、北極圏の安全保障に対する懸念を共有する欧州と米国は結束を維持しなければならないと述べた。

フレデリクセン氏は、グリーンランドのイェンス=フレデリック・ニールセン首相と共にパリ政治学院での会合に登壇し、「我々が80年間守り続けてきた既存の世界秩序は終わりを迎え、それが戻ることはないだろう」と語った。「もしロシアによるウクライナでの勝利を許せば、彼らは侵攻を続けるだろう。米国と欧州にとっての最善の道は、団結し続けることだ」

フレデリクセン氏とニールセン氏は同日、フランスのパリ8区のエリゼ宮でフランスのマクロン大統領と会談する予定である。トランプ米大統領がデンマーク領である北極圏の島(グリーンランド)の買収を推進する中、両首脳は欧州の同盟国からの支持を固めようとしている。

ニールセン氏は「我々は深刻な圧力にさらされている。外部からの圧力に対抗しつつ、不安に駆られている自国民をケアしようとしている」と述べた。また、現在のロシアの動向を鑑み、同地域における監視と安全保障の強化が必要であるという点に同意した。

グリーンランド獲得を目指すトランプ氏の目標は、大西洋間の関係を揺るがし、米国への依存を減らそうとする欧州の動きを加速させている。フレデリクセン氏は、この危機によって欧州諸国の大半が足並みを揃え、欧州諸国への追加関税という脅しを含むトランプ氏の要求を拒絶するために団結できたことが示されたと述べた。

トランプ氏は先週、北極圏の領土奪取のための武力行使は否定した。

また、トランプ氏は1月22日、グリーンランドの安全を確保するためにNATOと協力する方針を記者団に語った。これに先立つ21日、ダボス会議にてNATOのマルク・ルッテ事務総長と会談したトランプ氏は、グリーンランドおよび広範な北極圏に関する将来的な合意の枠組みを構築したと述べた。その後、22日の大統領専用機内では、この合意に「期限はない」と語っている。

「99年とか50年といった話を聞くだろうが、これは永続的なものだ。軍事展開も、望むことは何でもできる。交渉中であり、結果を待とう。良いものになるはずだ」とトランプ氏は述べた。

さらに「この合意には多くの素晴らしい点がある。我々の状況が良ければ欧州にとってもプラスになることを忘れてはならない。我々がバラバラになれば欧州にとっても良くない。NATOも関与することになるだろう。NATOと協力して進める、それが本来あるべき姿だ」と付け加えた。

トランプ氏によれば、今回のグリーンランドに関する合意において、米国側が負担するコストは「米国が北極圏(グリーンランドを含む領域)に構築する防衛網『ゴールデン・ドーム』の建設費」のみであり、それ以外の費用負担は発生しないという。

トランプ政権が推進する「ゴールデン・ドーム」計画は、地球と宇宙空間にセンサーと兵器のネットワークを構築し、巡航ミサイル、極超音速ミサイル、弾道ミサイル、ドローンを撃墜可能にするものである。

デンマークがこの構想に同意しているかと問われると、トランプ氏は「誰もが気に入っていると思う。2週間後くらいに教えよう」と答えた。