中国のSNSで、女性芸人の投稿が処分され波紋を呼んでいる。
新疆出身の女性コメディアン、小帕(シャオパー、本名・孜力亞爾‧帕爾哈提)は2月5日、中国SNSウェイボー(微博)にこう書いた。
「熱で二日間寝込んだ。もし夫や子供がいたら、壁に手をついてでも起きてご飯を作っていたはず」。
しかしウェイボーは、この投稿が「性別対立をあおり、結婚や出産への不安を広めた」と判断。アカウントを一時停止し、その後復活したものの、現在も発言禁止の状態が続いている。小帕の微博はフォロワー約13万人を抱える。
処分の背景には、中国当局が進めるネット取り締まりがある。2026年の旧正月前後、中国のインターネット管理当局は「清朗」と呼ばれる取り締まりを実施し、「結婚しない」「子供を持たない」といった考えを広める投稿も規制対象にした。
中国では失業や生活不安が続き、若者の間で「結婚できない」「子供を持てない」という声が広がっている。ネット上では「結婚したら人生が大変」「子供を育てたら破産する」といった投稿も珍しくなく、経済的な重圧や家庭の責任を理由に結婚や出産をためらう若者も少なくない。
しかし当局はこうした本音を「社会に不安を広める内容」とみなし、取り締まりを強めている。今回の処分についても、ネットでは「ただの生活の感想ではないか」と疑問や皮肉の声が相次いだ。
今回の小帕(シャオパー)のケースは、中国で笑いや本音を語ること自体が難しくなっている現実を改めて浮き彫りにした。
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