近年、若者が「闇バイト」に加担し、強盗などの凶悪犯罪に手を染める事件が相次いでいる。この深刻な事態を受け、高市首相は2026年6月5日、自身のXアカウントを通じて、保護者や教育関係者らに向けた緊急の呼びかけを行った。
高市首相による大人たちへの呼びかけ
高市首相は投稿の中で、「子供達が闇バイトに関わり、凶悪な犯罪を実行する事案が相次いでいる」と強い危機感を示した。その上で、子供たちと日々接する大人たちに対して、警察庁などの資料を活用し、「大切な子供達が今後も幸せな人生を送るため、そして何よりも闇バイトで人生を棒に振らないため」、5つの重要なメッセージを直接子供たちに語りかけてほしいと訴えた。
警察庁が警告する「知っておくべき5つのこと」
首相が言及した資料には、警察庁・文部科学省・こども家庭庁が作成した「闇バイトで人生を棒に振らないために知っておくべき5つのこと」がまとめられている。若者が直面する過酷な現実と警告の内容は以下の通りである。
1. 闇バイトは必ず捕まる
たった一度でも闇バイトに手を染めれば、最後には必ず警察に検挙される。脅しなどによって逮捕されるまでこき使われるためである。また、強盗をして人が亡くなれば、見張り役であっても死刑または無期拘禁刑という極めて重い刑罰が待っている。実際に、19歳の実行役に懲役23年の実刑判決が下された例もあり、「少年だから」という言い訳は通用しない。
2. 先輩や友達からの誘いでも応じてはいけない
闇バイトに関わった少年の約6割は、知人からの紹介がきっかけである。しかし、犯行グループは身代わりとなる「使い捨ての駒」を求めているだけであり、約束された報酬が支払われることはない。親しい先輩や友達からの誘いであっても、絶対に応じてはならない。
3. 銀行口座やスマホを売ってはいけない
自分名義の通帳やキャッシュカード、スマートフォン(SIMカード)を売買することは立派な犯罪である。安易に口座を開設して売却した結果、犯行グループから個人情報を盾に脅迫されたり、二度と銀行口座を作れなくなったりする重大なトラブルに発展する。
4. 外国に渡航すれば、二度と戻れなくなるかもしれない
「海外で儲かる仕事」などと誘われて渡航した結果、パスポートやスマートフォンを取り上げられ、詐欺拠点に監禁されるケースが発生している。現地ではノルマを課され、失敗したり逃げようとしたりすれば、スタンガンなどを用いた凄惨な暴行や拷問を受け、最悪の場合は命を落とす危険性すらある。
5. 今ならまだ引き返せる(警察が必ず守る)
万が一、闇バイトに応募して身分証などの個人情報を送り、自身や家族に危害を加えると脅迫されても、すぐに110番通報することが重要である。警察に相談すれば必ず保護され、本人と家族の安全は確保される。実際に警察は多数の保護措置(令和8年5月末時点で699件)を講じており、これまで保護された人々の中で襲われた者は1人もいない。
若者たちが安易な気持ちや小遣い稼ぎの延長で闇バイトに手を出し、人生を破滅させることを防ぐためには、周囲の大人たちの介入が不可欠である。家庭や教育現場でこの「5つの真実」を伝え、子供たちを犯罪の魔の手から守る取り組みが急務となっている。
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