タイで、中国系犯罪組織の拠点とみられるホテルに大規模な捜索が入った。タイ警察は7月26日、100人以上の警察官を動員し、バンコク近郊ノンタブリー県のホテルを一斉捜索した。
警察によると、このホテルは中国人が運営する中国系グループが建物を丸ごと借り上げ、中国人客だけを相手に営業していた疑いがある。2階から6階までは客室として使われ、7、8階は違法カジノや麻薬取引の場所に改装されていたとみられる。売春などの違法サービスも行われていた疑いがある。
館内は厳重に管理されていた。客が到着すると駐車場の警備員が無線で連絡し、カードキーがなければ利用できないエレベーターで6階へ案内。そこから階段で7、8階へ移動し、鍵を持つ関係者に扉を開けてもらう仕組みだった。清掃員も立ち入りを禁じられていたという。
捜索では40人以上の宿泊者を確認し、中国人の男1人を麻薬の所持・販売容疑で逮捕。不法入国のミャンマー人3人も拘束した。
現場からは麻薬や薬物の包装器具、サイコロやチップなどの賭博用品のほか、現金約11万バーツ(約54万円)、銀行口座の資料、ATMカード、携帯電話、防犯カメラの映像など200点以上を押収した。
タイでは近年、中国系犯罪組織が関与する詐欺や違法賭博、麻薬、売春、名義貸しなどの事件が相次ぎ、中国人による違法ビジネスは警察や社会の注目を集めている。
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