ベッセント米財務長官はG20会合で、中国共産党(中共)による製品のダンピングに各国が連携して対応するよう呼びかけた。
スペインの経済学者で国際金融アナリストのダニエル・ラカジェ(Daniel Lacalle)氏はNTDの取材に対し、中共は不公正な貿易慣行によって世界の自由市場を利用し、過剰生産のしわ寄せを各国に及ぼしていると指摘した。
ラカジェ氏は「ベッセント長官が強調したのは、中共が膨大な過剰生産分を世界各国に流し、各国の事業活動やサービス業、製造業の競争力を損なうほどの低価格で販売しているという点だ。これは理にかなっていない」と述べた。
また、中共は世界各国に市場開放を求める一方、国内では厳しい非関税障壁を設けていると指摘した。
「市場開放や自由貿易について語るのであれば、公正な貿易についても考えなければならない。関税や開放的な貿易体制について語りながら、中国経済に世界でも極めて厳しい非関税障壁が存在するという事実を無視してはいけない」
ラカジェ氏は、法制度や投資家保護をめぐる問題、私有財産や知的財産の窃取などを例に挙げた。
「中国の巨額の貿易黒字が、世界の他の地域に利益をもたらしていないことも見過ごしてはならない」と語った。
さらにラカジェ氏は、中共がダンピングによって得た巨額の利益が中国国民に還元されず、むしろ国内の労働者への負担を強めていると指摘した。
「中共による海外へのダンピングは、中国自身の経済にも利益をもたらしていない。まず、この点を理解する必要がある。過剰生産分の多くは中国人の賃金を引き上げるために使われるどころか、むしろ賃金を押し下げている。さらに、こうしたダンピングは世界各国の製造業にも打撃を与えている。中共だけが『いいとこ取り』することは許されない」
ラカジェ氏は最後に、中共だけが異なるルールで貿易を行う「ダブルスタンダード」を国際社会は容認すべきではないと強調した。
「中共だけが一つのルールで動き、世界の他の国々がまったく別のルールに従うような貿易体制は受け入れられない。中共以外の国々は、似たようなルールの下で協力しているにもかかわらず、その利益は中共の貿易黒字として一方的に積み上がっている」
ラカジェ氏は、「こうした状況が中共の過剰生産をさらに拡大させる一方、他国の製造業や産業の競争力を損なっている」と指摘した。
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