米軍は中東に約9千人の海軍兵と海兵隊員を増派しており、複数の軍艦がすでに出航した。トランプ大統領が中間選挙後にイランへの攻撃を再開、あるいは強化するか検討する中、今後数週間から11月末にかけて、米軍の3個空母打撃群が中東に集結する可能性がある。
新たに移動する部隊には、空母セオドア・ルーズベルトの打撃群と、第13海兵遠征部隊を乗せたマキン・アイランドの両用即応群が含まれる。
米当局者によると、新たな展開は現在の兵力を増強する可能性も、現地で長期間任務に就いている艦艇と交代する可能性もあり、ホワイトハウスと戦域の司令官により多くの選択肢を確保するものだという。
米軍の3空母が一時的に中東に集結する可能性
現在、空母ジョージ・ワシントンはアラビア海に、空母ジョージ・H・W・ブッシュはインド洋にいる。
セオドア・ルーズベルトは今週初め、サンディエゴを出航した。米海軍は先に、同艦が最近、高度な即応訓練を続けていたと説明していた。米海軍協会のニュースサイト「USNIニュース」は9月28日、国防当局者の話として、同艦が予定されていた展開を開始したことを確認した。太平洋を横断し、米中央軍の担当区域に向かう見通しだ。
米紙ワシントン・ポストは米当局者の話として、3個空母打撃群が同時に展開した場合、合計で約2万人の軍人、最大150機の戦闘機、ミサイルによる攻撃・防御能力を備えた複数の駆逐艦が集結すると報じた。現在、中東には約5万人の米軍人が展開している。
一方、マキン・アイランド両用即応群もカリフォルニア州を出航した。中東に数か月間展開しているボクサー両用即応群と、一時的に展開期間が重なる可能性がある。両群にはそれぞれ4千人を超える海軍兵と海兵隊員が所属している。
ただし、こうした移動は、米政府が戦闘の拡大を決めたことを意味するものではない。米当局者によると、トランプ氏が紛争をこれ以上拡大しないと決めた場合、新たに展開する艦艇は、海上で数か月間任務に就いている部隊との交代に充てられる可能性もある。
イランとの戦争中、米国は中東に約20隻の軍艦を継続して展開し、イランの港湾封鎖を実施するとともに、商船やタンカーのホルムズ海峡通過を支援してきた。
トランプ氏、中間選挙後の爆撃強化「可能性はある」
トランプ氏は10月1日掲載の米誌タイムのインタビューで、11月3日の中間選挙後にイランへの爆撃を強化するかと問われ、「可能性はある」と答えた。
さらに質問されると、トランプ氏は「それは言えない。あなたが聞いているのは『どこを爆撃するつもりなのか』ということだからだ」と述べた。
トランプ氏は同時に、イランが新たに提示した停戦案を拒否したと明らかにした。イランはホルムズ海峡を再開する案を提示していたが、トランプ氏は提案全体について「まだ十分ではない」と判断した。
最近2件の安全保障上の事件 イラン関与の疑い
こうした中、最近起きた2件の安全保障上の事件も、情勢に新たな変動要因を加えている。
9月30日、イスラエルに向かっていたフライドバイの旅客機で、副操縦士が機長を刺し、旅客機を墜落させようとする事件が起きた。機内にいた人々がその後、副操縦士を取り押さえ、旅客機は最終的にサウジアラビアに無事着陸した。関係国は引き続き、事件に関与した人物の動機を調べている。
トランプ氏は10月1日、事件に関与した副操縦士がイラン政府と関係しているかと問われ、「私が聞いている限りでは、答えは『そうだ』と言えるだろう。ただ、今もこの件への対応を進めている」と述べた。それ以上の詳細は示さず、現時点でイランの関与を裏付ける証拠も公表されていない。
トランプ氏は、イランが事件に関与したと最終的に確認された場合、米国は報復すると表明した。
「彼らは非常に大きな打撃を受けるだろう。心配はいらない」と述べた。
9月27日未明には、英国のフェアフォード空軍基地(RAF Fairford)付近でも、テロ未遂と爆破予告が疑われる事件が発生した。英当局が詳しい調査を進めている。同基地は米軍が使用しており、米爆撃機による対イラン任務にも使われたことがある。
英対テロ警察は10月1日、英国とイランの二重国籍を持つ男1人をロンドンで新たに逮捕した。テロ活動を準備し、2006年テロリズム法に違反した疑いがあるとしている。
英対テロ警察は「外国政府が関与した可能性も含め、あらゆる可能性を調べている」と述べた。イラン側は事件への関与を否定している。
軍事展開が拡大する一方、米国とイランの外交的接触は途絶えていない。双方の交渉担当者は、9月下旬にニューヨークで開かれた国連総会の期間中に間接協議を行った。仲介者も米国とイランの当局者の間を引き続き行き来し、新たな暫定合意を目指している。
編集責任者:李沐恩
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