印刷版   

植物状態の患者、学習能力を持つ=英研究

 【大紀元日本9月25日】

 重度の脳損傷で無意識状態となった患者でも、依然として学習能力を持っているとの論文が今月、英科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス(Nature Neuroscience)」に掲載された。

 論文によると、ケンブリッジ大学の研究チームは、22人の「植物状態」の患者に対して騒音を聞かせた後、目に息を吹きかけて、パブロフのような「条件反射」が起きるかどうかの実験を行った。その結果、一部の患者は騒音を聞いた後、息がかかることを予想して、目の筋肉を微かに痙攣させたという。一方、麻酔によって完全な無意識下に置かれた被験者の場合、条件反射は起きなかった。

 研究チームを率いるトリスタン・ベキンシュタイン(Tristan Bekinschtein)博士は、ある刺激と、他の知覚との結びつきを学ぶということは「明らかに、(二つのことが)連想することを意識している」と考える。従って、無意識に見える患者でも、ある程度の意識がある可能性が高いと推測する。

 研究者らによると、反応があった患者のうち、80パーセントがある程度の回復をみせた。今後、植物状態の患者に対して、このテストが回復の可能性を見出す手掛かりとなることが期待されている。

(翻訳編集・李頁)


 (09/09/25 05:00)