EU議会全体大会:ドイツ緑の党議員、中国の深刻な人権蹂躙指摘、北京当局を強く譴責

2006/12/19
更新: 2006/12/19

【大紀元日本12月19日】ドイツ緑の党のヘルガ・トゥリュペル議員は12月12日、ストラスブールで開かれた欧州連合(EU)議会全体大会で、中国人権弁護士・高智晟氏が北京当局に秘密裁判されたことを知り、個人の尊重をまったく無視する中国共産党(中共)の行為と専制暴力政権のやり方を強く譴責した。

トゥリュペル議員は今年の11月20日~25日に、EU連合代表団の一員として北京訪問した。その時に、人権活動家・胡佳さんの妻の曽金燕(23)さんと1時間以上の会談を行い、中国のエイズ問題の深刻さと胡佳夫妻がエイズの救援事業を行った経過を知った。友好的な雰囲気の中で会話が進められ、曽さんが4年前に初めて六四天安門事件の真相を知ったことなどが伝えられた。胡佳さんは長期にわたり、外出できずに自宅に軟禁された状態であることから、議員は曽さんの安全も懸念したという。議員は曽さんの勇気を賞賛。当時は8人の私服警察が曽さんの後にホテルに入り、各フロア、エレベータを監視したという。

トゥリュペル議員はEU連合議会のエドワード・スコット副議長に次いで、中国国内の人権活動家と直接接触した2人目のEU連合議員である。

EU連合代表団は4日間の訪問で、来年、新外相になる可能性が高いとみられる故・陳毅外相の娘婿で外交部(外務省にあたる)の王光亜・副部長を含む中共当局幹部らとも会談を行った。トゥリュペル議員は、王副部長が自ら、中国は5千年の専制歴史を有していることが故に、中国には人権はないとの発言に唖然したという。また、幹部らは法輪功問題についても、これまで通りに中共当局の一貫的な誹謗中傷の言葉しかなったとという。トゥリュペル議員は、今年3月に明らかにされた生きた法輪功学習者の臓器狩り事件からも、中共がいかに横暴で筋の通らない政権であることを物語っているとの見解を示した。

トゥリュペル議員一行が帰国した後、高智晟弁護士の妻が24日に中共の国安関係者に殴打されたことを知り、直ちにメディアに対して中共を強く譴責し、北京当局に対して、公民の軟禁を止めるよう呼びかけた。同議員はEU連合が中共当局の人権蹂躙をやめさせるためには、対中の武器禁輸を続ける制裁を含め、具体的な制裁政策を実施すべきであると主張した。

トゥリュペル議員は今回の訪問について、中共側幹部らの話はあまりにも事実とかけ離れていることが強い印象に残った。議員は自身のブログで「中国は西洋建築の大都会の裏に、死刑、法輪功に対する弾圧、生育計画、公民權の侵害などなど、徹頭徹尾の専制体系が隠されている」との見解を明らかにした。同時に、北京市内の濃厚な光化学粉塵および300メートルしかない視界に対して、深刻な環境問題を懸念し、EU連合はこれらの問題においても中共に対して明確な警告を出すべきだと主張した。

(記者・周仁徳)
関連特集: