インドネシアとカンボジアで、鳥インフルエンザ患者が相次いで死亡

2007/04/12
更新: 2007/04/12

【大紀元日本4月12日】インドネシア政府、そしてカンボジア衛生部から、鳥インフルエンザ患者の死亡が相次いで発表された。

インドネシア「国家鳥インフルエンザ管制・感染予防委員会」はこのほど、インドネシアで鳥インフルエンザに感染した94人のうち、74人が死亡したとの声明を発表したが、詳細は述べなかった。委員会の主管クリスタモサ氏は「政府は鳥インフルエンザ・ウイルスに対して多くの措置を取ってきたが、さらなる努力が必要だ」との見解を示した。

声明によると、インドネシアはベトナムを抜いて、鳥インフルエンザ感染者数が世界最多の国になり、その病気による死亡率は79パーセントで、今年だけで少なくても16人が死亡しているという。

また、衛生部関係者は15歳の少女がH5N1型ウイルスに感染し死亡したことを明らかにした。少女は病院の救急センターにて治療を施されたが死亡した。これによりインドネシアでは鳥インフルエンザに感染し死亡した人数が73人となった。

そして、病院のレイフェイアウノ医師によると、4月5日に鳥インフルエンザに感染されたとみられる男性(29)が、ジャカルタから約500キロメートル離れたソロで死亡したという。

レイフェイアウノ医師は「検査結果はまだ出ていないが、男性患者の遺体は鳥インフルエンザ感染者として扱われて処理された」とし、男性は生前に鳥インフルエンザに感染した鶏と接触したという。

鳥インフルエンザ感染者の多くは家禽との接触によって感染するため、インドネシア政府は感染拡大を防ぐために、ジャカルタの住民に対して、庭で家禽の飼育を禁止した。

また、世界保健機関(WHO)およびカンボジア衛生部はこのほど、カンボジアのある女児(13)が高病原性鳥インフルエンザH5N1型ウイルスに感染し死亡したことを発表した。

WHOによると、2003年以降、世界中におけるH5N1型鳥インフルエンザ・ウイルスの感染者は288人で、その内の171人が死亡した。