良心と勇気ある美を恐れる当局
ミス・ワールド開催国の中国 カナダ代表の入国拒む
2015年12月21日 00時31分

中国・海南島で11月21日から開催される2015ミス・ワールド世界大会で、出場予定のミス・カナダが、中国当局により入国を拒否されている。ミス・カナダが、これまで中国の人権問題や法輪功の迫害に言及したためとみられている。
2015ミス・ワールドのカナダ代表で女優・人権活動家のアナスタシア・リンさんは中国生まれの25歳。10代でカナダに移住した。トロント大学卒。「声なき者の声になる」と、信仰の自由と人権問題に取り組む姿勢が評価され、代表に選ばれた。
開催国である中国は、リンさんの入国を拒んでいる。中国出入国管理局は、入国ビザ発行申請を試みるリンさんに対し、外交部から送られたという招聘(へい)状の提出を求めた。しかし、112人の出場者のなかで、リンさんにだけ、これは届いていなかった。
「ほかの出場者はすでに招聘状を受け取っていた」「何かの間違いだと思っていた。でも、事務的ミスではない」と、リンさんは4日、大紀元の電話インタビューに答えた。もし大会開催前日の11月20日までに入国できなければ、自動的に失格となる。
リンさんは、米紙ロサンゼルス・タイムズの取材に、中国の人権問題を世界に提起するという「自分の良心に忠実であり続けるため」に、中国で開催される世界大会の出場を強く望んでいると答えた。
現在、英国のミス・ワールド大会本部に出場できるよう訴えているが、明確な返事はない。
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