国連本部で安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議案第2371号の票決の前、米国のニッキー・ヘイリー国連大使と中国の劉結一大使が会話(EDUARDO MUNOZ ALVAREZ/AFP/Getty Images)
北朝鮮問題

北朝鮮への国連制裁決議「あまり大きな影響ない」=専門家

 今回の制裁の内容は下記の通り。▼北朝鮮からの石炭、魚介類、鉄・鉄鉱石、鉛・鉛鉱石の輸入を禁止▼国連加盟国は新しい北朝鮮労働者を受け入れてはならない▼北朝鮮企業や個人との新たな合弁事業はできない▼既存の合弁事業に新たな投資はできない▼北朝鮮旅行の禁止▼北朝鮮に関連する資産を凍結する対象個人の条件の拡大▼加盟国は、制裁決議をどのように実施したかを90日以内に安全保障理事会に報告する。

 このたびの国連会議で示されたデータとして、北朝鮮は2017年、輸出収入としてそれぞれ石炭400億円、鉄鉱251億円、鉛113億円、海産物295億円を得ているとした。また、国連人権調査官によると、外国で外貨を調達する北朝鮮人は2015年は5万人で、おもにロシアと中国。毎年、北朝鮮政府のために1200~2300億円を調達していると試算している。

 日本は安倍総理大臣の談話を6日に発表。今回の国連安保理決議の採択は「国際社会が北朝鮮に対して最大限の圧力を強化すべきとの考えで一致したことによるものとして歓迎する」とした。 

フィリピン・マニラで8日まで開かれている
第50回ASEAN外相会議で、
6日に記者団の取材に応じる王毅・中国外相
(TED ALJIBE/AFP/Getty Images)
 

 王毅・中国外相と李容浩北朝鮮外相は6日、フィリピンのマニラで2~8日まで開催される第50回ASEAN外相会議の会期中に2国間の外相会談を行った。会談後の会見で、王毅外相は、北朝鮮情勢が「危機に限りなく近い臨界点に達している」と表現し、米韓にこれ以上、緊張を高める行動を抑制するよう求めると述べた。 

 ASEAN外相会議には、北朝鮮、米国、ロシア、中国、日本、韓国の外相ら政府関係者が出席。韓国外務省によると、同国の康京和外相は李容浩北朝鮮外相と会話したが、韓国側の対話案に否定的な対応だったという。

(編集・甲斐天海)