[19日 ロイター] – コーツ米国家情報長官は19日、北朝鮮が1年以内に核兵器プログラムを廃棄することは技術的に可能だが、実現する可能性は低いとの見方を示した。
長官は、北朝鮮の大量破壊兵器の大半を1年以内に解体することが可能だとするボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)の見解について会合で質問された際、「技術的には可能だが、おそらく実現しない」と回答。
長官は、非核化は「多くの人々が考えるよりも、はるかに複雑なプロセスだ」と述べ、ポンペオ米国務長官も北朝鮮の非核化は難しく、時間がかかると明言していると付け加えた。
6月12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談以降、北朝鮮が非核化に向けて具体的に動いている兆候はまだ見られない。ポンペオ国務長官は7月初旬に北朝鮮を訪問したが、非核化を巡る協議はさほど進展していない。
トランプ米大統領は17日、非核化に向けた北朝鮮との協議について、急ぐことはなく、期限はないと記者団に語った。
コーツ長官は「全てがうまくいくことを想定して前進すべきではない」と述べた上で、核武装している可能性のある国と戦争に突入する可能性もあるなか、この機会を生かして非核化が実現できるか試してみるべきだとの考えを示した。
その上で、北朝鮮を信用するかどうかという問題ではなく、適切な検証方法を確保できるかどうかが課題だと説明した。
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