EUとベトナム、FTA調印 発効には欧州議会の承認必要

2019/07/01
更新: 2019/07/01

[ハノイ 30日 ロイター] – 欧州連合(EU)とベトナムは30日、自由貿易協定(FTA)に調印した。EUにとってアジア途上国との初のFTA締結となる。また双方にとって99%の関税撤廃につながる可能性がある。

ただ発効には欧州議会の承認が必要で、一部の議員がベトナムの人権問題に懸念を示す中、承認が得られるかどうかについては不透明感が残る。

調印式はハノイで行われ、欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当)とベトナムのアイン商工相が署名した。

両国のFTA交渉は2015年12月に妥結した。

FTAの下、双方にとって99%の関税が最終的に撤廃される。ただ一部は10年かけて段階的に撤廃されるほか、農産物などは数量規制が設けられる。

EUはベトナムにとって米国に次ぐ第2位の貿易市場。

Reuters
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