[ワシントン 29日 ロイター] – トランプ米大統領は29日、黒人議員などを再び攻撃した。人種差別的と反発が広がる中、トランプ氏は2020年大統領選での再選に向けた活動と絡めて民主党への批判を強めた。
トランプ大統領は週末、自身の移民政策に批判的なアフリカ系米国人のイライジャ・カミングス下院監視・政府改革委員長(民主党)を「ひどいごろつき」などと呼び激しく攻撃した。
民主党党員の間から人種差別だと非難の声が上がる中、トランプ氏はツイッターへの投稿で自分が人種差別者でないと強調。カミングス議員を改めて攻撃したほか、同氏の選挙区がある東部メリーランド州ボルティモアの犯罪率の高さを批判した。
トランプ氏は今月中旬にも、「スクワッド」と呼ばれる人種的少数派の民主党女性議員4人を標的に「国に帰れば」と発言し、物議を醸していた。
この日は、「民主党が極左の『スクワッド』や「イライジャ王(カミング議員)」のボルティモア崩壊を擁護するのであれば、2020年(大統領選)に向けた道のりは長いものとなるだろう」とし、自身の発言を擁護した。
さらに、カミングス議員を擁護した黒人人権活動家のアル・シャープトン師にも矛先を向け、「単なる詐欺師だ」と批判した。
シャープトン師はMSNBCの番組で、トランプ氏による攻撃を「余興」にすぎないとし、「大統領選での再選に向けた用意」と述べた。「自身の支持者であれ、自分の利益になれば、トランプ氏は手段を選ばない」と批判した。
ボルティモアのヤング市長もMSNBCに対し、「ツイッターを止め、ボルティモア市や米各都市に連邦レベルの支援を送るべきというのが、大統領へのメッセージだ」と批判を鮮明にした。
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