大紀元時報

アングル:男のほうがコロナに弱いのか、感染率・致死率とも高い訳

2020年04月11日 08時16分
新型コロナウイルス感染症を巡って、専門家の間では、性別により違いがあり、男性の方が感染率が高く、重症化したり、致命的な合併症を発症したりすることが指摘されている。写真は北京で7日撮影(2020年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)
新型コロナウイルス感染症を巡って、専門家の間では、性別により違いがあり、男性の方が感染率が高く、重症化したり、致命的な合併症を発症したりすることが指摘されている。写真は北京で7日撮影(2020年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

[ロンドン 8日 ロイター] - 新型コロナウイルス感染症を巡って、専門家の間では、性別により違いがあり、男性の方が感染率が高く、重症化したり、致命的な合併症を発症したりすることが指摘されている。

その理由について、調査研究や専門家らの意見をまとめた。

 

<男性の方が感染しやすいのか>

そう見える。イタリアで新型コロナ感染症の患者12万7700人以上を調べたところ、52.9%が男性だった。死者1万4860人のうち男性は約68%だった。

中国疾病対策予防センターは、感染が確認された4万4672人の調査で男性の致死率が女性より1.1%高いと報告している。

英ワーウィック大学メディカル・スクールの専門家、ジェームズ・ジル氏は「男性の方が重症化しやすく、致死率が高いことを示す科学的根拠が増えている」と語る。

 

<男性のリスクが高い理由>

新型コロナで男性の方が感染率や致死率が高い理由を巡っては未解決の疑問も多いが、医療専門家はいくつかの可能性を指摘している。大きく分けて生活行動様式からくるリスクと、生物学的リスクの2つだ。

 

(1)不健康な生活習慣、特に喫煙

専門家によると、男性は総じて女性ほど体に気を配らない。手洗いなど衛生面への意識が低い。喫煙や飲酒、肥満などの率が女性より高い。

喫煙率は多くの国で男性の方が高い。喫煙は心臓病や高血圧、肺疾患、がんなど多くの基礎的疾患のリスク要因であることが知られている。

特に中国では、喫煙率は男性が50%なのに対し、女性は5%。イタリアでは2018年に成年の全年齢層で男性の喫煙率が女性を上回った。

 

(2)免疫反応

もう一つの要因は、免疫反応の強さの違いだ。

研究によると、ワクチンや感染から自己免疫疾患に至るあらゆる免疫反応は通常、男性より女性の方が強く出る。新型コロナ感染症は新型コロナウイルスが引き起こす呼吸器疾患であるため、この免疫反応はとりわけ大きな要因になり得る。

英オックスフォード大学のフィリップ・グルダー免疫学教授によると、女性の免疫システムの強さに影響する要因はいくつかある。男性はX染色体が1つなのに対し女性は2つのX染色体を持つことや、重要な免疫遺伝子の多くがX染色体で発見されていることだ。

グルダー氏は「特に新型コロナなどのウイルスを識別するタンパク質物質はX染色体上で情報の書き直しが行われる」と指摘。つまり、このタンパク質物質は女性の免疫細胞では男性の2倍、発現することになり、女性の新型コロナ感染症撃退能力を高めている可能性があるとしている。

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