大紀元時報

中国の砂採取船が台湾離島に集結 立法委員「海の血を吸っているよう」

2020年10月27日 23時02分
中国の砂取船、イメージ写真(VCG/VCG via Getty Image)
中国の砂取船、イメージ写真(VCG/VCG via Getty Image)

10月25日早朝、台湾・馬祖南竿(ばそなんかん)沖の海域に、中国の大型海砂採取船が大量に出現し、同島を囲んだという。台湾の沿岸警備隊馬祖巡視船チームが現場に到着し、一部の中国船は排他的経済水域の外へ退去した。

「中国は海砂採取船を大量に集結させ、台湾に問題を作っている」と台湾の立法委員は考えている。

台湾国民党の連江県立法委員である陳雪生氏によると、これほど多くの採取船が押し寄せるのは異様なことだとして、徴用した民兵の船であり、なんらかの軍事目的があるのではないかと疑っている。

ラジオ・フリー・アジア(RFA)は同日、馬祖南竿の地元住民は早朝「南竿海域に中国の大型砂揚船が大量に出現し、島を取り囲んでいるかのようだった」とフェイスブックに投稿したと報じた。

台湾民進党の洪申翰立法委員は25日、自身が馬祖南竿海岸で撮影した動画をフェイスブックに投稿した。同動画には、沖に数十隻の中国海砂採取船や砂利運搬船が集団となって違法な海砂採取を行っている様子が映っていた。

現場で撮影した洪氏は、その様子を「海の血を吸うようなものだった」と表現し、「この光景は地元民にとって初めてではない」と述べた。

台湾の沿岸警備隊はその後、「中国の海砂採取船のほとんどが6000メートルの排他的経済水域の外にいるため、台湾側に退去させる権利はないが、台湾水域内に侵入した数隻は、すでに追い払った」と即時、声明を出した。

台湾民進党連江県党部主任委員の李問氏は26日、RFAの取材に対し、「中国の海砂採取船の問題は、長く続いた深刻な問題であり、今回より規模が大きい時もあった」と述べた。

同氏はまた、「台湾の海底は中国の海砂採取船の違法な砂取りによって荒れ果て、海洋生態系が破壊されている。島と島の海底に敷設されたインターネット通信ケーブルにも影響を与えている。信号の中断は島の安全と生活の質に直接影響する場合がある」と指摘した。

陳雪生氏は、中国側の船が3000トンと大型で、隻数も多いので、台湾側には有効な対策がないとの見解を示した。

台湾国防部のシンクタンクである「国防安全研究院」の研究員蘇紫雲氏はインタビューで、「民兵船はより攻撃的であるのに対して、海砂採取船は慢性的に台湾を侵食している」と指摘した。

(大紀元日本ウェブ編集部)

 

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