レバノン・ヒズボラがイスラエルにロケット弾数十発、報復連鎖に

2021/08/08
更新: 2021/08/08

[テルアヒブ/ベイルート 6日 ロイター] – 親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラは6日、イスラエル軍が5日にレバノン南部に実施した空爆の報復として、イスラエルに向け数十発のロケット弾を発射したと発表した。これを受け、イスラエル軍も報復としてレバノンに砲撃。死傷者は出ていないが、イランを巡り緊張が高まる中、国境付近での報復連鎖が続いている。

ヒズボラは、さらなる激化を避けるためにイスラエル軍の拠点に近い空き地を標的にしたと表明。イスラエル側も戦争の用意はあるが、本格的な戦争に発展することは望んでいないとした。

イスラエル軍の報道官は「われわれの理解では、ヒズボラは状況激化を避けるため意図的に空き地を狙った」と述べた。

イスラエル軍は4日、レバノンからイスラエルに向けロケット弾3発が発射され、そのうち2発がイスラエル領内に到達したと発表。犯行声明はなかったが、軍は5日未明、発射場所となったレバノン南部の地域に空爆を実施したとの声明を出した。

Reuters
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