大紀元時報

中国共産党、ウイルス研究でスパイ活動 兵器化の可能性も=カナダの専門家

2021年8月17日 21時23分
マニトバ州ウィニペグ市にあるカナダ国立微生物学研究所(National Microbiology Laboratory)=2009年5月19日(John Woods/The Canadian Press)
マニトバ州ウィニペグ市にあるカナダ国立微生物学研究所(National Microbiology Laboratory)=2009年5月19日(John Woods/The Canadian Press)

カナダの防衛専門家によると、中国共産党(以下、中共)は、ウイルス研究を含む医療研究開発におけるカナダの知的財産に対し、スパイ活動を活発に行っているという。また、中共は、ウイルスを兵器化する可能性を示唆している。

12日付の週刊ビジネス情報誌「ビジネス・イン・バンクーバー(BIV)」によると、カナダのクイーンズ大学と王立軍事大学の教授で防衛専門家のクリスチャン・ルプレヒト(Christian Leuprecht)氏は、インタビューの中で、最近報道されている中国のスパイ事件から、「中国(共産党)はウイルス研究に非常に興味を持っていることや、少なくとも、そのようなウイルスを兵器化する可能性はあることを示している」と述べた。

ルプレヒト氏は、中共が研究分野でカナダへの侵入を強めていると考えている。「これは、単にカナダの知的財産の違法な移転の問題ではない」とした。

同氏は、カナダが中国の生物兵器の研究に不用意に協力しているという懸念を示した。「中国でのウイルス発生という明白な事実を前に、中国当局がいかに無責任な行動をとっているかを考えると、この政権を助けることは避けなければならない。彼らの行動は、そのような知的財産と技術を渡してはならないことを示しているからだ」と述べた。

情報通信会社グレイシャー・メディア(Glacier Media Inc.)が10日に情報公開法によって入手した王立カナダ騎馬警察(RCMP)の文書では、中国のスパイが、カナダ食品検査庁(CFIA)の研究者であるクラウス・ニールセン(Klaus Nielsen)博士を標的にしていたことがわかった。同博士は動物から人に感染する可能性の高いブルセラ症(Brucellosis)の研究を行っていた。

ニールセン博士は2012年10月、中国に向かう途中のオタワ空港で逮捕された。2017年のオンタリオ州司法裁判所の判決によると、子供用ランチバッグの中の魔法瓶に詰められたブルセラ菌の瓶17本が機内持ち込み手荷物に入れられていたという。

オンタリオ州高等裁判所のヘザー・パーキンス=マクベイ(Heather Perkins-McVey)判事は、2年の懲役刑を言い渡した際に、「ブルセラ菌とそれが引き起こす病気であるブルセラ症は、ヒトだけでなく、羊、牛、ヤギ、豚などの動物にも感染する可能性がある」とし、「カナダは知的財産権の保護を怠った」と述べた。

RCMPの文書によると、ニールセン博士をターゲットにして協力を求めた中国人は、ニールセン博士の裁判の前に姿を消したという。

さらに、カナダ国立微生物学研究所(NML)のスパイ疑惑についても同様の懸念が寄せられている。同研究所に所属する中国系の科学者2人が、2019年3月にNMLから危険なウイルスや病原菌などを中国・武漢に送った。中共ウイルス(新型コロナ)感染症が最初に発生したのも武漢だった。

カナダの国会議員たちは、これらの知的財産権をどのように保護するかを議論している。国会議員は、NMLと中国軍所属の研究者との関係を疑問視している。カナダ公衆衛生庁(PHAC)は、その関連性を否定し、国家安全保障上の理由から議会への関連文書の提出を拒否している。

(翻訳編集・王君宜)

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