大紀元時報

<独占> 武漢の初期感染者の検体から遺伝子組換えヘニパウイルスが検出 カナダ研究所から流出か

2021年8月27日 15時41分
マニトバ州ウィニペグ市にあるカナダ国立微生物学研究所(NML)=2009年5月19日(John Woods/The Canadian Press)
マニトバ州ウィニペグ市にあるカナダ国立微生物学研究所(NML)=2009年5月19日(John Woods/The Canadian Press)

英文大紀元が最近独自に入手した情報によると、米国の科学者は、初期の武漢新型コロナウイルス(中共ウイルス)感染症患者の検体に、遺伝子組み換えヘニパウイルス(Henipavirus)が存在すると確認した。

このヘニパウイルスは、カナダ国立微生物研究所(NML)の中国系科学者が2019年3月下旬、同研究所から武漢ウイルス研究所(WIV)に送った2種類のウイルスサンプルのうちの一つと同種類。ただし、同じものかどうかは不明である。

このウイルスは、シアトル在住の医師・科学者で、スタンフォード大学医学部の元教員であるスティーブン・クエイ(Steven Quay)博士が、中国当局が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の発生を世界保健機関(WHO)に知らせた直後に、武漢ウイルス研究所の科学者がアップロードした初期の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検体データを調べて初めて発見したものである。

それによると、この患者は2019年12月に「未知の肺炎疾患」と診断され、検体データは米国国立衛生研究所(NIH)のウェブサイトにある遺伝子配列データベース「GenBank」にアップロードされたという。

世界中の科学者が、武漢ウイルス研究所の科学者がアップロードした検体データに含まれる新型コロナウイルスのゲノムを調べることに主眼を置いていた。これに対して、クエイ氏は英文大紀元の取材で、自分はデータには他に何が含まれているかを知りたかったと語った。

同氏は他の数人の科学者と協力し、その検体の配列を解析した。

クエイ氏は英文大紀元に、「不思議なことに、さまざまな実験を行った結果、検体の混入物から見つかったのは、ヘニパウイルスの証拠だった」と述べた。「エボラよりも致死率の高い遺伝子組換えニパウイルスを発見した」。ニパウイルスはヘニパウイルスの一種である。

英文大紀元は、世界有数の製薬会社でカナダにおけるSARSワクチン開発の陣頭指揮を執った経験を持つジョー・ワン(Joe Wang)博士にこの発見の検証を依頼した。

ワン氏は、証拠を調べた結果、ヘニパウイルスに関するクエイ氏の調査結果を再現できたという。また、遺伝子操作の目的は、ワクチン開発である可能性が高いと説明した。

カナダ政府が公開した文書によると、武漢ウイルス研究所はカナダから送られてきたウイルスサンプルの使用目的について、「在庫ウイルスの培養」だと説明している。しかし、遺伝子操作は明らかにこの説明の範囲を超えている。

カナダ国立微生物学研究所

カナダ国立微生物研究所(NML)は今年1月、同研究所に所属する中国系科学者・邱香果氏とその夫・成克定氏を正式に解雇した。解雇の理由について、カナダ当局は国家安全保障やプライバシーへの配慮を理由に情報の公開を拒否している。

6月30日付のカナダ全国紙「グローブ・アンド・メール」によると、邱氏はNML在職中に、何度も武漢ウイルス研究所を訪問し、レベル4実験室の安全性に関するトレーニングを行った。一方、NMLの科学者が中国軍の研究者と致死率の高い病原体について共同研究を行い、中国軍関係者の1人はセキュリティの高いNMLで働いていたこともあるという。

NMLを監督するカナダ公衆衛生庁(PHAC)が公開した文書や電子メールによると、ヘニパとエボラの2種類のウイルスサンプルは、NML当局の許可を得て武漢ウイルス研究所に送られたという。

PHACの特殊病原体部門の統括総責任者デビッド・サフロネッツ(David Safronetz)氏は2018年9月、他のラボ管理者に宛てたメールの中で、武漢ウイルス研究所からのサンプル提供依頼を受けており、「この研究所を信頼している」と述べている。

サフロネッツ氏は、中国側のウイルスサンプルの利用目的について、武漢ウイルス研究所で行われる邱氏との「共同研究のため」だと説明し、詳細に言及はしていない。

「彼ら(武漢ウイルス研究所)は過去の経験から、米国の研究所と比べて、私たちから材料を入手するのは簡単だ。中国にあるほかの研究室では、このような材料を輸送する能力はないだろう」と付け加えた。

武漢ウイルス研究所でのGOF研究

カナダ国会議員は、NMLの首脳陣に、ウイルスサンプルの送付を許可した理由や、中国軍が武漢ウイルス研究所でウイルスの機能獲得(GOF)研究を行っていたかどうかについて質問した。GOF研究とは、病原体の致死性(病原性)または感染性を高める研究である。

NMLのギヨーム・ポリキン(Guillaume Poliquin)科学部長代理は、3月22日の議会委員会で、武漢ウイルス研究所からGOF研究は行わないという約束を交わした後にサンプルを送ったと国会議員に説明した。

これに対し、保守党のジョン・ウィリアムソン(John Williamson)議員は、「中国の国営研究所の主張を信じてはいけない。中国共産党政権は盗みと嘘の歴史を持っている」とさらなる説明を求めた。

野党がNMLの2人の中国系科学者の解雇に関する詳細を再三要求したにもかかわらず、自由党政府は国家安全保障やプライバシーの問題があるとして記録の提供を拒否している。

カナダ下院が政府に情報開示を求める命令を出した後、政府は下院議長を相手に裁判を起こし、裁判官から文書を差し控えることが可能との確認を得た。その後、ジャスティン・トルドー首相が下院を解散し、総選挙を実施すると表明した。現在、政府はこの訴訟を取り下げた。

英文大紀元はPHACに、知的財産権の問題や、武漢ウイルス研究所とのワクチン開発などの共同研究について、PHACがどのように対処しているかなどコメントを求めたが、本稿の執筆時点では、回答は得られていない。

(文・Omid Ghoreishi/翻訳・王君宜)

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