2020年9月3日、 独ベルリンで開幕した展示会で、ファーウェイの基調講演に参加する人々 (Sean Gallup/Getty Images)

カナダ保守党議員、自由党にファーウェイの禁止を求める 

カナダの保守党議員は23日、トルドー首相率いる自由党政権に対し国家安全保障上の懸念から、次世代通信規格「5G」の通信網でファーウェイ華為技術)の通信機器を排除するよう求めた。中国共産党政権のスパイ活動を念頭に、各国ではファーウェイへの締め付けを強化している。

エド・ファスト議員をはじめとするカナダ保守党議員らは、「ファイブ・アイズに参加するカナダの同盟国は、ファーウェイ5G機器の利用を禁止また厳しく制限している」と述べ、同社の製品を採用することによりカナダの安全保障および経済的利益を損なう可能性があると訴えた。

さらに、ファーウェイの通信機器が中国共産党政権のスパイ活動に利用されるとの懸念が高まるなか、自由党が排除に向けて断固とした姿勢を示さないことは「国際的な恥であり、カナダの国際的地位と同盟国との関係に深刻な影響を与える」と述べた。

カナダの5Gからのファーウェイ排除決定が先延ばしされている背景には、中国で収監されていたカナダ人2人の存在がある。シャンパーニュ産業大臣は9日、カナダは人工知能事業においては「信頼できるパートナー」としか取引しないとの見解を示し、連邦政府は12月の中旬までにはファーウェイを禁止するかどうかの最終決定を下すと予想していると述べた。

中国は2017年、「国家情報法」を施行し「いかなる組織、個人も法に基づき国の情報活動に協力する義務がある」と規定した。ファーウェイ5G排除を訴える評論家からは、ファーウェイが不正な監視活動を実施したり、自社のネットワークシステムにバックドアを埋め込むなど、監視システムを構築するのではないかと警戒する声があがる。

10月にカナダの調査会社ナノス・リサーチが発表した世論調査によると、ファーウェイ5Gネットワークに反対するカナダ人は、2019年から2割以上増加し76%となった。