エマニュエル新駐日大使「日米は決してひるまない」対中強硬姿勢を強調

2022/01/25
更新: 2022/01/25
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米国のラーム・エマニュエル新駐日大使が23日、着任した。剛腕ぶりから「ランボー」の異名を持つ同氏は、台頭する中国やロシアに「決してひるまない」と強硬姿勢を示しており、今後の駐日大使としての役割に注目が集まる。

24日、ツイッターに投稿したビデオ声明では「シカゴからのフライト中、両親のことを考えていた」と当時を振り返った。同氏の母方の祖母は東ヨーロッパのユダヤ人迫害から逃れた経験を持つ。父親は少額を手にイスラエルから米国に渡った。

小児科医の父親は「医療費を支払えないという理由で子供の診察を拒否しない」という信条のもと職務を果たしてきたという。母は看護師で公民権運動のまとめ役だった。「両親の価値観と夢が、私を公職の道に導いた」と語った。

エマニュエル氏はイリノイ州シカゴ出身の62歳。連邦議会の下院議員やシカゴ市長を務めるなど豊かな公職経験を持つ。オバマ政権下では大統領首席補佐官を務め、当時副大統領だったバイデン氏とともにオバマ大統領を支えた。「バイデン大統領とは旧知の中で大切な友人だ」と近い関係であることを強調した。

日米同盟について「無限の可能性と希望を照らす灯台だ」と述べ、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて「共有する価値観を信じ、共通する課題に立ち向かう」姿勢を示した。

さらに、中国やロシアなどの権威主義国を念頭に「強権的な活動は、 日米同盟が推進するルールに基づいた民主主義秩序を常に脅かしている」と指摘。「価値観を損ねるどんな相手にも日米は決してひるまない」と自身が「控えめな性格ではない」ことをアピールした。「これから3年間の日米協力が今後30年間の両国の立ち位置を決定する」と述べ、日米のリーダーシップの重要性を訴えた。

エマニュエル氏は10日間の自主隔離後、駐日大使として本格的な活動を始める予定だ。読売新聞によると、来月上旬にも岸田首相との面会し、核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験再開を示唆する北朝鮮への対応などについて協議するとみられる。

山中蓮夏