地上101階の空中散歩! 台湾有数のパワースポット「台北101」に上って運気も充電【ディープな台湾探見】

2022/03/27
更新: 2023/02/28

人口2300万人ほどの小さな島国に堂々とそびえ立つ「台北101」は、台湾を訪れた際には必ず行ってみたい観光名所の一つです。世界第10位の高さを誇る101階建ての超高層ビルは、地上から見上げるだけでもその壮絶な気勢に感嘆せざるを得ません。今日は、皆さんをそんな空中散歩の旅へお連れします!

台湾の首都・台北市に位置する101ビルは、台湾で一番高い建物です。古典的な中華思想に基づいて建てられたこの近未来的な建物は、風水的にも一番良いとされる場所に立っており、台湾有数のパワースポットとなっています。

建物自体も、中華圏で縁起が良いとされる「8」の数字を用いて、8層の節を重ねて造られています。中国語では、「八」の発音が「發財」(お金がどんどん入ってくるという意味)の「發(儲かる)」に似ていることから、昔から「8」が縁起の良い数字とされてきました。また、ビルの外観は竹を模した形をしており、力強く成長するという意味も込められていることから、台北101はどんどん繁盛していくという天下一の縁起ビルとされています。

101ビルは台北市内にあるため、いつでも気軽に訪れることができます。台北101内にあるかつて世界最速を記録したこともある超高速エレベーターは、日本の東芝製のもので、わずか37秒で89階(地上382.2メートル)まで届けてくれるので、体力がなく山に登る自信がない方などにもおすすめです。ただ40秒足らずで400m近くまで上昇するため、人によっては耳が痛くなることもあるので、要注意です!

ビルは87階から92階までが吹き抜けになっており、中には重さ660t、直径5.5mもある巨大なウィンドダンパーが吊るされています。これは、風や地震による振動を吸収・発散し、揺れを緩和するための重要な装置で、世界でもトップクラスの大きさを誇ります。毎年多くの台風が発生する台湾ですが、これがあることで安心して101ビルに登ることができます。

89階の展望台は全面ガラス張りになっており、台北市内を一望できます。地上382mからだとミニマムサイズに見える台北ドームや、広すぎて迷路とさえ言われている赤い屋根の台北駅、一際目立つ黄色い屋根の國父紀念館などの観光名所をすべてここから見ることができ、さらに運が良ければ松山空港を離着陸する航空機も見られます。また、売店もあるので、お土産も買えます。もちろん、5階までのショッピングモールでもお買い物を楽しめます。

展望台から更に階数を上がった91階には、屋外展望台のほか、飛行体験模型が設置されているので、そこで飛行機の操縦を体験することもできます。

そして、ついに、お目当ての最上階・101階にある屋外展望台です。ここは、地上から460mの高さにあるため、「スカイライン460」とも呼ばれています。できるだけ物の隔たりがなく一番良い景色を見てほしいという思いから、屋外展望台は建物の一番外周にあるため、安全面を考慮して展望台に出る前はまず、安全装置を身につける必要があります。

何にも邪魔されることなく、見渡す限り3Dのミニチュア模型のような台北市や延々と連なる山脈はとても迫力があり、美味しい空気を吸いながらずっと見ていられます。また、ここ屋外展望台では、広大な景色を背景に記念写真を撮影することもできます。空に一番近いこの場所で、手を伸ばせば、まるで天に届きそうな錯覚さえ感じます。どこまでも続いて行く広大な大地を眺めていると、私たち人間はとても小さく感じ、悩みなどすっ飛んでいくでしょう。

この「スカイライン460」展望台では、ビルの外に身を乗り出せるので、たとえ高いところが怖くない人でも、肝試しができます。

しかし、やはり上空から一面の景色を堪能することがメインなので、事前の天気予報のチェックは忘れずに!

——新唐人亜太テレビ局ネットより転載

(翻訳編集・天野秀)

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