「中国は露の盟友」米議員、期待の仲裁役に懐疑的

2022/03/10
更新: 2023/11/14

米国共和党の議員はこのほど、中国はロシアの「盟友」であり、ウクライナ危機の解決に協力することはできないとの見解を示した。

ウクライナなどの各国は現在、ロシアのプーチン大統領を説得するよう中国に呼びかけている。

テッド・クルーズ上院議員事務所の広報担当者は大紀元の取材に対して「この危機の中で、中国は故意に、一貫して役立たずにいる」と批判した。

担当者は、台湾問題などを念頭に「中国共産党は『主権』を言い訳にアジア地域で拡張しているが、ロシアによるウクライナへの侵略を非難することを拒んでいる」と指摘した。

同氏は、中国の習近平国家主席はプーチン大統領を「米国とその同盟国を弱体化させるという共通の目標を持つ盟友と見なしている」とし、「中国当局の今の態度には驚かない」と述べた。

中国の王毅外相は7日の記者会見で、中露の友好関係は「盤石」のように固いと述べた。2月4日にも両国の首脳は共同声明で、中露両国の「友情に限界はなく、協力する上で『禁じられた』分野はない」とアピールした。

王外相は会見で、中国はウクライナ情勢に関して「必要な仲裁をしたい」と述べたが、「国際情勢がいかに険悪であろうと、中露は新時代の全面的な戦略的協力パートナーシップを絶えず前進させていく」と発言した。

ヤング・キム下院議員は「王外相の発言は、国際社会は戦争を終わらせるために中国共産党に期待してはいけないということを浮き彫りにした」との認識を示した。

「ウクライナへの支持が広がるなか、王外相はロシアが中国の『最重要な戦略的パートナーだ』と発言した」とキム議員は述べ、全体主義の中国は「信頼できる仲裁者ではない」と示した。

マルコ・ルビオ上院議員は「ウクライナ情勢は中国の偽善を暴いた」と大紀元に語った。

「中国は他国の内政に干渉しないと主張しながら、主権国家への侵略を非難することを拒否している」

ルビオ議員は、中露が新しい国際秩序を作り上げ、米国を「二流国家」に転落させることを目論んでいると強調した。

(翻訳編集・張哲)

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