「この紛争に中立はない」駐独米大使、ロシア批判しない中国を非難

2022/03/23
更新: 2022/03/23
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エイミー・グートマン駐ドイツ米国大使は21日、ウクライナ侵攻についてロシアを非難しない中国はロシア側にいると非難した。同氏は、中国が中立的な立場を表明しているが「この紛争に中立はない」と一蹴した。

ベルリンの米国大使館で記者会見したグートマン氏は、ロシアの「侵略を侵略と非難しないことは、非難される側にいることを意味する。この紛争において、中国はプーチン氏側にいる」と述べた。

72歳のグートマン氏はドイツ系ユダヤ人で、父親はユダヤ人虐殺を逃れた。2月に米上院で新たにドイツ大使として承認された。前職はペンシルべニア大学長。オバマ民主党政権では生命倫理問題研究委員会委員長を務めた。

ウクライナ侵攻を続けるロシアを支援しないよう、米国は中国に警告的なメッセージを発してきた。18日の米中首脳電話会談では、バイデン大統領は中国がロシアを支援すれば、今後の米中関係のみならず「より広い世界に影響を及ぼすことになる」と習近平国家主席に伝えたという。ホワイトハウス高官が同日の電話会見で明らかにした。 

いっぽう中国官製メディアCGTNによると、習氏はこの会談で、ウクライナ危機の核心が米国と北大西洋条約機構(NATO)にあるとの見方から、ロシアと米国およびNATOとの対話の必要性を説いた。

バイデン米大統領は24日に欧州を訪問する。NATO臨時首脳会議、先進7か国(G7)首脳会合、欧州連合(EU)首脳会議でウクライナへの兵器提供や人道的支援などについて協議する。ロイター通信が報じた米政権高官の話では、中国がロシアを支援した場合の対応について、欧州首脳陣との連携を計画するという。

20日、米CBSのインタビューに応じた秦剛駐米中国大使は、中国はウクライナの領土一体性を支持していると述べつつ「中国はロシアと良き隣人であることを望んでいる」「非難では問題解決しない。ロシアが非難しただけで撤退するとも思えない」と述べ、対露関係を変化させないことを示唆した。

佐渡道世