習近平の文化大革命が進行している

2023/01/28
更新: 2023/01/28

ゼロコロナ政策と不満を忘れた世界

中国は武漢ウイルス対策としてゼロコロナ政策を採用し、中国全土でロックダウンとPCR検査が強制された人民は飢餓と不満に満ちた世界で生きていた。そんな時に東トルキスタンで一家が焼死。この悲劇を発端とした抗議活動が中国全土に拡大。これは白紙を用いた抗議だったため白紙革命が始まる。

白紙革命は1989年の天安門事件以後では最大規模の抗議活動に発展した。白紙革命は政治活動として中国共産党を打倒するかに見えた。白紙革命はロックダウン解除と行動の自由を求め、同時に習近平と中国共産党の打倒を求めていた。習近平は2022年12月からゼロコロナ政策を止めて緩和に方針変更。これは習近平の終わりかと思われたが中国全土で感染爆発が発生し白紙革命の抗議活動は消し飛んだ。

中国全土で行動の自由が与えられ外国への出国も緩和された。これで人民は移動と消費を楽しみ過去の苦しみを口にしない。中国全土で感染爆発が続いている時に人民の大移動。これで感染爆発が続き世界に拡大する予兆が生まれている。

相反する発表

中国共産党はゼロコロナ政策を止めてからゲノム解析と発表を中止した。これで中国国内の感染状況を把握できなくなる。さらに中国共産党は武漢ウイルスによる感染死を認めない。仮に感染死を認めても一桁だった。だが中国共産党は突然一ヶ月間の感染死を6万人と発表。コロコロと数字が変わるのは中国共産党のお家芸だが、感染死を脅威と見ていない動きを見せている。

WHOは武漢ウイルスの感染状況が悪化していると発表すると、中国共産党は感染のピークは過ぎたと発表した。人間の移動は感染拡大の原因だから、中国国内で述べ21億人が移動する春節は感染爆発の原因になる。実際に2019年末に武漢ウイルスが確認されたが中国共産党は春節の大移動を止めなかった。これが原因でパンデミックに至っている。この経験を知りながら習近平はゼロコロナ政策を止めゲノム解析も止めた。結論から言えば人民の口減らしであり抗議者の抹殺が目的だと推測する。

 

習近平の文化大革命

習近平は毛沢東を崇拝していると言われている。ならば習近平は毛沢東に並ぶか超える存在になることを追求する。そうなると毛沢東が行なった文化大革命を再現するのは当然の流れ。実際に習近平が国家主席になってからウイグル人への人権弾圧が激化している。

習近平はチベット・ウイグルで寺院を破壊しており文化大革命を継続。中国共産党を拒絶する者は敵として抹殺された。ウイグル人は富裕層のために臓器を供給する素体に落とされる。習近平は一部の金持ちだけの世界を作り大多数の奴隷を求めている。そのための文化大革命だとすれば人民を大量虐殺することが望ましい。

参考記事

「中国共産党は情報を隠蔽、中国ではすでに感染で4億人死亡」=法輪功創始者・李洪志氏

現段階では真偽不明だが中国の感染死は4億人との数字も出ている。チベット・ウイグルの感染死は外国では調査が難しい。だから外国人が容易には入れない地域では多い感染死が可能性を否定できない。さらに習近平が易姓革命を恐れると同時に文化大革命を進めているとすれば武漢ウイルスによる感染死は都合が良い。

何故なら人が集まれば易姓革命の種だから人民の感染死は易姓革命を潰すことができる。実際に白紙革命はどうなった?第二の天安門事件に至ると思われたが感染爆発で抗議活動は消し飛んだ。今では抗議活動と発信者の存在が消えている。これは感染を恐れて活動停止したか死亡していることを示す。

習近平は2019年から国内の富裕層を支配する動きを進めている。武漢ウイルスを確認したのも2019年だから、意図的に文化大革命を進めている可能性を示している。中国はアメリカが進めたグローバル・スタンダードとインターネットの普及を受け入れた。これで中国経済は短期間で豊かになり“世界の工場”と呼ばれるまで急成長した。

だが習近平が国家主席になると中国経済を牽引した富裕層への態度が変わっている。端的に言えば、富裕層の富を奪い中国共産党が独占する世界。それまでは富裕層に中国経済を牽引させ中国共産党はお溢れを頂く世界だった。何方も権力者と富裕層の独占だが、習近平は富裕層を文化大革命の敵と見なしている様だ。

ならば感染爆発を悪用して人民の抹殺で易姓革命対策を行う。同時に富裕層から富を奪い中国共産党が権力と富を独占する。行き着く先は、中国は中国共産党が神として君臨し奴隷である人民を支配する世界が完成する。

マー氏の様な富裕層は人を集めている。そうなれば易姓革命の首魁に成り得るから危険人物。そんな富裕層は金の生る木を育てているから、木を奪えば中国共産党が富を継続的に得られる。易姓革命を潰せると同時に富を得られるのだ。中国共産党は奪うことはできても生み出すことはできない。これを習近平が認識していたら?

富裕層に金の生る木を作らせて奪えば良いのだ。この方針を習近平が己の文化大革命で行っているとしか思えない。毛沢東の文化大革命は生み出すことで失敗した。起業と成功は商才が求められるが中国共産党には無い。だから中国共産党は奪うことで成功モデルを獲得した。

 

習近平が神として君臨する

今後の中国は習近平による神格化と富裕層から富を奪うことが進められるだろう。感染爆発で人民が死ぬなら好都合。仮に6億人死んでも経済活動が続くなら安心して抹殺が続けられる。感染爆発が続いている時に春節の大移動。これで人民の感染死は激増する。さらに富裕層から富を奪い人民に恐怖を与える。生き残るのは奴隷だけ。

さらに感染爆発を世界に輸出できるなら世界との戦争も可能。何故なら第二のパンデミックになれば各国は戦争することが難しくなる。習近平が意図的に感染爆発を輸出しているなら台湾侵攻を実行する。何故なら台湾には工場・富裕層が存在する。中国国内で奪えるものが無くなれば台湾は金の生る木。そして、台湾の次は日本が狙われる。

 

この記事で述べられている見解は、著者の意見であり、必ずしもエポックタイムズの見解を反映するものではありません。

戦争学研究家、1971年3月19日生まれ。愛媛県出身。九州東海大学大学院卒(情報工学専攻修士)。軍事評論家である元陸将補の松村劭(つとむ)氏に師事。これ以後、日本では珍しい戦争学の研究家となる。
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